📗第二講｜動物病院経営者もしっておくべき！「グレイナーの組織成長モデル」

さて、第二講です。

当noteは、「動物医療業界に、経営をインストールする」をミッションに活動しています。

今回は、すべての動物病院経営に関わる人にぜひ知っておいてほしい、「グレイナーの組織成長モデル」です。

✓ 動物病院経営には、一般的な経営（学）は使えない…?

動物病院業界では、ともすれば「病院経営は特殊だからね〜。 ”普通の” 会社経営とは違うからあまり参考にならないよ。」という会話がなされます。
　
例外なく、僕もそう思っていました。

しかし現在、個人的にどう思っているかといえば、「一部正しくて、一部間違っている」というところです。

もう少し踏み込んでいうと、「7~8割くらいの本質的な部分は同じで、2~3割の枝葉の部分に違いはある」、といったイメージでしょうか。
 
臨床に例えると、皮膚科・眼科・神経科…それぞれの科が違うけれども解剖学・生理学・薬理学、そして臨床推論…などがベースになることは変わらない。といった感じです。

✓ 経営も総合診療医（ジェネラリスト）になればいい。

ということで、経営（学）を学ぶことは病院経営においても大事だと言うことは明らかです。
ただし、経営学に関わるすべての知識をすべて理解する必要なんてありません。

臨床でもすべての科を、枝葉の部分も含めて網羅する必要はありません（というよりはできません)よね。

ジェネラリストである総合診療医が（例えば）全体的に60点以上をだせるようになれば、各科のスペシャリストに綺麗なパスを出すことができます。

ちなみにですが、VSJ ONEのeクラスは臨床家としての「ジェネラリストを極める」ことをコンセプトとし、ブレずにコンテンツを作り続けています。

話を戻すと、経営においてもジェネラリストになればOKなのです。

世の中には、組織運営にとって必要な、ヒト・カネ・モノについてのスペシャリストがいます。例えば税理士、社労士などはわかりやすいと思いますが、他にもマーケティングの専門家、バックオフィスの専門家、などがあります。

経営のジェネラリストになり、それらのスペシャリストにパスをだし、
活かせばいい。

ただし、臨床と同じく、経営の知識や経験がゼロでは、スペシャリストに綺麗なパスをだし、活かすことができません。

経営も基本の知識をインストールしていなければ共通言語がないため、ジェネラリスト経営者として、スペシャリストをしっかりと活用できないのです。

偉そうにいってますが、私自身もTHE・道半ばです。経営のジェネラリストは、臨床のジェネラリストより幅広い＆何度高い気がしています。
なので、早めにスタート！しましょう。

✓ 動物病院経営の学校と教科書をつくる。

そもそも「経営学」という言葉が一気にハードルをあげてしまうのですが、そこまで気負う必要はありません。

皆さんは、獣医学・動物看護学、などを修めるときにそこまで気負っていたでしょうか笑。とりあえず学校や現場で「型」を教わり、気づけば共通言語や経験を得ていたはずです。

ただし現在、業界にはいい学校や教科書がありません。なければ、作ろう！

ということで、

業界における経営の学校にあたるのが、来年からVSJがスタートさせる「VSJ CORE MVP」であり、

教科書にあたるのが 当note、
「動物病院経営の教科書（動物病院マネジメントラボから名称変更しました！）」です。

「動物病院経営の教科書」では、第0講にて紹介しましたように、

「Veterinary practice management 2nd ed.」という動物病院マネジメントのテキストをベースに解説をしていくのですが…

この本の最初から、MBAの講義では必ず遭遇するであろう「グレイナーの組織成長モデル」が出てきたことに感動しました…

なぜかといえば、私自身がこの論文に救われてきたからです。

✓ グレイナーの組織成長モデル、知っていますか？