2024_1120_本読み
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冒頭の写真:
昨年、バツバツに切って、幹だけみたいにしたキンカン。数年はならないかもと思っていましたが、逆でした。剪定前の1.5倍くらいの大きさの実がけっこうな数、なっています。
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11月20日(水)は以下を読みました。
『犬の心』
ブルガーコフ 著 石井信介 訳
未知谷
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IIの注を続いて読んでいます。「エリセーエフ兄弟社の店」の注が非常に長く、最後は、ワグネルのプリゴジンにまでつながっていて、びっくりでした。
「住宅委員会」はやっぱりソビエト政権の末端として機能するようなものでした。
(音読した人:山崎)
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『Edge Life』
金星一 著
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14 アイコンタクト
アイコンタクトで、必要な人との結びつきを作ることを、自身の体験で書かれていました。圧巻は国際会議で一番に朝食に並んで、入口近くの席をとり食事をすませ、全ての参加者と目を合わせてあいさつする、というもの。
(音読した人:こいでさん)
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『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著
岩波新書
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今回取り上げていたのは『秋萩帖』。
〈写本では、字を隠すという技巧を使わないことも多いが、写本ではない「秋萩帖」では、女手書法の修辞的表現が最大限、試みられている。〉
ここでいう「写本ではない」の意味するところは、原本などをそのまま手写するのではなく、新たな表現として書く、というニュアンスなのでしょうか?
(音読した人:きよもとさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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漱石の44通目。明治28年11月6日。
子規の腰の痛みはリューマチということになっていたのか、とか、この時は愛媛に漱石が居て、子規が東京下谷に居るのか、などにあらためて気づき、興味深かったです。漱石が愛媛の人のことをくさしているのも面白かった。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 うぐひすの笠おとしたる椿哉 芭蕉 〉
解説を読むと、うぐいすと組み合わされるのは梅、それを椿に換えているところが「俳諧」というもの、というような説明がありました。すごくわかるような気がしましたが、全く説明はできないです。「こういうのが、洒落た感じなんだな」とわかっただけなので。
(音読した人:山崎)