2022_0323_本読み
<1189字>
昨夜もまた、雨が降りました。
それで、今朝はしっとりさわやかでした。
こけの新芽が薄緑にでてきていて、春っぽい。
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さて、3月23日(水)は以下を読みました。
『振仮名の歴史』
今野真二 著
集英社、2006年刊
第三章 江戸期の振仮名
第二節 江戸期に出版された辞書に見られる振仮名
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『雑字類編』、『唐話纂要』という江戸期の辞書が紹介されました。
同じ漢字の項が、読みの違いでいくつも載っていて、リンクも表示されていました。
漢字のことばに中国語の読みがついているのは、すでに日本語になってしまってる中国語とまだそれほどでもない中国語との積層が感じらます。
細部がとても面白いです。
辞書を引くのに、正しい意味は?と調べることの多い、山崎ですが、
これらの辞書は世界を広げるという雰囲気があると思いました。
(音読した人:山崎)
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『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著、岩波文庫、
五編
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明治政府とそれ以前の比較を、明快に、リズム良く、たたみかけてきます。
あちらもだめ、こちらもだめ、と。
ではどうすればいいのか、
というところにどんどん集中させられて行きます。
例えば、下記のような調子です。
〈古の政府は民の力を挫き、今の政府はその心を奪う。(中略)
この勢いに乗じて事の轍を改むることなくば、
政府にて一事を起こせば文明の形はしだいに具わるに似たれども、
人民にはまさしく一段の気力を失い文明の精神はしだいに衰うるのみ。〉
(音読した人:めいさん)
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『ちいさな ちいさな:めにみえないびせいぶつのせかい』
ニコラ・デイビス 著、エミリー・サットン 絵
ゴブリン書房
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鯨、アリ、
アリの触角、
そこにびっしりといる微生物。
など、
大きさの対比を絵で表現してる絵本でした。
数値も印象に残りました。
一滴の水に2000万の微生物、とかスプーン一杯の土に10億の微生物、とか。
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『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』
斎藤倫 著、高野文子 絵
福音館書店
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本の題名に「詩集」とあったので、そのつもりで聞き始めたら、おはなし、でした。
こどもが「先生に「ことばがなってない」っていわれちゃった」と、ぐちりにやってきます。
それって実のところどういう意味?と問いかけて、藤冨保男のおもしろい詩を読ませて、
と
哲学的な始まりでした。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』
岩波文庫、松尾芭蕉
二九 おきふしの(繋橋)99〜101ページ
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名残の折、最後の部分。
〈 けぶりとぼしき夜の詩のいへ 清風 〉
の、詩のいへ、に注があり、詩人の家、となっていました。
次の句の「遺愛寺」にも、白居易の漢詩が注にあったので、詩とは漢詩のことであろうと想像しました。
俳諧も詩に入るのかな、芭蕉たちは、自分たちをどう見ていたのかな、と思いました。