2022_0106 _本読み

1月6日(木)は以下を読みました。

山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎 編、岩波書店

今日の俳人:鳳作 たかし 素逝 敦 鶏ニ

さすがに、どの句も印象に残るのですが、

〈障子の桟に夜の深さ〉


とりわけ、でした。長谷川素逝(そせい)は1946年に40歳で亡くなってます。戦後の雰囲気を感じなく、「陰翳礼讃」(1939年刊行)ではないですが、山崎が実際には味わったことのない、その前の時代の夜の障子を感じます。




こいでさん
『異郷の陽だまり』野見山暁治 著、河出書房新社「女と桜と ー 白根光夫 」
「長い日々を ー 宇佐見英治」

両人とも著者とさほど年の離れてはいない方々と思いますが、すでに亡くならて、その追悼文と思います。

長生きなさっている著者の

「送り続け」なければならない、なんとも言えない気持ちが表れていました。

最後に読んでいただいた、べつの新聞記事?雑誌記事?でしたか、の著者の言葉も、「いっしょに歩いているうちにふと足音が消えていた」というようなものでした。(まださほどの年齢でない(といっても59)山崎が思い出すのは『銀河鉄道の夜』です。)



きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩 著 、新潮社

ススキ

地名がいっぱいでてきて、琵琶湖のまわりの雰囲気がリアルになります。牛尾山、波切不動、醍醐寺、音羽山、石山寺。行ってみたくなりました。

ローレライということばが出たり、鮎の人魚(!そんなの想像したことなかった)が出たり、著者の中では世界の神話世界が繋がってるのを感じます。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
《コラム7》理系研究者の言語事情ー英語オンリーは非効率
3 調査や打ち合わせ 4 まとめ
(2777〜2813/3674)

理系分野での調査などは、やっぱりなんと言っても現地語が大事で、現地語と英語(や日本語)の両方ができる人の橋渡しがあると、ことが急に楽に進むようになる、という例でした。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、65〜68ページ辺
十七 初秋は(幽蘭集)
十八 粟稗に(荷兮筆懐紙)

〈杉菜まじりにつくつくしつむ〉

つくつくし に丁寧な注があるのですが、単に「つくし」のこと。つくつく、の擬態語感がいいですね。

この文庫本では、二つ目の「つく」は繰り返し記号で書いてあるのですが、横書きでどう書いたらいいのかわからなくて、二度書きました。

また「菜」が微妙な異体字で、ちょんちょんちょんが逆さになったような形。これもぱっとは出せませんでした。

十八をざっとひと読みして終わりました。

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