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2023_0225_本読み

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冒頭の写真:
強風でツバキがぼたぼたと落ちていました。もぎとられた感じ。



2月25日(土)は以下を読みました。

『あまりにロシア的な。』 
亀山郁夫 著

青土社
第3章 魂たちの帝国
レーニン廟に入る
「魂の帝国」とは?
(148〜153ページ)

ペレストロイカ主義者にして、旧ソ連擁護派というような表明があります。
今から30年近く前の1994年のロシア。

(音読した人:山崎)





『チェルノブイリの祈り』  スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 作、松本妙子 訳

岩波書店
万物の霊長 「歩く屍」と「ものいう大地」

服やシーツの「光る」しみ、〈ガリガリ〉いう草花、というなまなましい放射能の描写が恐ろしかったです。

当然、福島の原発事故を思い出しました。あれほど恐怖を感じた放射能に対し、今は感覚がそうとう鈍くなっています。が、別に事故が収束したわけではないのが恐ろしい。

その前1999年の東海村JCO臨界事故では、被害者の報道がすごく生々しかったと、こいでさんがおっしゃっていて、山崎もそれを憶えていました。

チェルノブイリの事故は1986年。この本の出版はその10年後。
フクシマからの今は12年後。現状についての本を読もうと思いました。

(音読した人:こいでさん)





『俳句的生活』  長谷川櫂 著

中公新書
第7章 時間

明治6年に旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)への改暦がなされました。俳句の季語を集めた歳時記には、現在、両方の暦によるものが含まれている、
と始まりました。

が、さらに遠く振り返ると、604年の推古朝のとき、中国の暦法を導入する前は、太古の暦が行われていた、という非常に興味を掻き立てられる話題。

それは、満月から始まるもので、さまざまの行事にこのことが底流しているという指摘に、ほおう、となりました(いわゆる旧暦は新月に始まるものです)。盂蘭盆の7月15日とか小正月の1月15日などにそれが残っている、と。

歌や俳句、そういう時代を含みこんでしまっていることが、当然ながら面白いです。

(音読した人:きよもとさん)

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