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2023_0722_本読み
<1278字>
冒頭の写真:
たぶんコガタスズメバチ。小さいのだが、この特有の縞々はまさにスズメバチですね。こわいけどかっこいい。
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7月22日(土)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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急に場面は、ピラトとヨシュアの時代のエルサレムから、現代のモスクワにもどりました。
教授(黒魔術の研究者の怪しい外国人)の迫真の語りに引き込まれて、まるで夢でも見たかのようにここにもどった、と詩人のべズドームヌイは感じていたという描写でした。
(音読した人:山崎)
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『沖縄ノート』 大江健三郎 著
岩波新書
Ⅲ 多様性に向かって
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原爆が日本人の基本的経験になったか疑わしい、ということばが印象的でした。
同じ国に生きるものとして、傷つけられた人たちの体験を、どのように、自分のかかわりのある体験とするのか、しないのか。
やはり、体験をした人の話を聞く、本を読む、などによって、体感を作っていくしかないのだろうな、と思います。
(音読した人:こいでさん)
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『おとうふ2ちょう』
くろだかおる 作 たけがみたえ 絵
ポプラ社
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ふーん、という結末。
こどもには面白いのかなぁ、そうかもしれません。
展開のきっかけになる、おにいちゃんの「嘘」が、それは「嘘」と言えるのか「ともだちとあそぶ」と言えば済むところを「用事がある」と言っているだけのような気がするが、それが言えないのが「こども」なのかも知れず、
(山崎も小学生のとき、言わなきゃだめじゃん、っていうことが言えなかったのを思い出す)それが言えない親子関係が、これ以降の物語の展開と違和感があるというような気もするし。。。と妙なところが気になりました。
(音読した人:はやしさん)
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『犬が星見た』 武田百合子 著
岩波文庫
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今日からこの本。前に埴谷雄高のものを読んでいただいたところで、少し読んでいただいた武田百合子。この方は「日記」が名高いそうです。そこらへんを、まずは巻末の解説を読んでいただき、ご紹介いただきました。
なんの脚色や感想も加えない即物的な描写、なのにそれが面白い。とか、うんち、ゲロが多出する、旅日記。などの読書欲を掻き立てられることがいっぱい書いてありました。
1969年のソ連、東欧への武田泰淳と竹内好との3人旅の日記です。
ちなみにですが『巨匠とマルガリータ』は1940年に亡くなったブルガーコフが晩年に書いたものだそうで、最初に活字になったのは1966年「モスクワ」誌。
そんなことも思いつつ、楽しみに聞いていきたいです。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 鵲の橋よりこぼす霰かな 〉
が、印象に残りました。
鵲の橋は、補注にもあったのですが、さらにWikipediaを検索すると、
〈 中国の伝説で旧暦の7月7日の七夕の日に天の川上にできる橋の名前 〉
とのことで、2018年の中国の人工衛星の名前「鵲橋」にも採用されていました。
日本でも「かぐや」とかあるよね。
(音読した人:山崎)