2022_0124_本読み

1月24日(月)は以下を読みました。

山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社、1974年刊
5 黒い膜の厚さ
黒い膜の厚さ
二種類の黒い膜

難しいです。しゃぼん玉の膜が薄くなっているところが、つまり黒い膜なのですが、それだけでも5種類ある、つまり5層になっている場合もあるらしいです。

カラフルに見えているしゃぼん玉はいったい何層の膜でできているのだろうか、と気が遠くなります。

一番薄い膜は約5ナノメートルだそうです。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
12 日本語をもっと活用するために
(3084〜3089/3674)

いよいよ最後の12章。冒頭でまとめる方針を確認していました。

〈「まずは日本語で」、そして「必要に応じてやさしい日本語を」〉



きよもとさん
『家守綺譚 』梨木 香歩  著 、新潮社


桜鬼(はなおに)というものが出てきました。あいかわらず、異界にいるいろんなものや、化かす類の動物のやら、いくつもいくつも現れます。そのせいなのか満開の桜、オオイヌノフグリ、キュウリグサ、ホトケノザなどが描かれるのですが、不思議と「春」な気がしませんでした。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二一 雪ごとに(幽蘭集)75〜77ページ

古文だけれども日本語だから、言葉の意味はなんとなくわかる、と思いつつ、やっぱりピンとは来ないです。読み終わって、そんなことを話しました。謡曲「三井寺」が注にありました。こういう諸々が当時(17世紀後半から18世紀前半)の「過去とか歴史」の一般的なイメージだったんじゃないでしょうか、と、きよもとさん。

今は今で、教科書で歴史を教えられて、それがみんなの共通の物語としてありますね。

このギャップを調べたりして埋めるのが面白いのだと思います。

注にあり、読めなかった「千満」は「せんみつ」と読むらしいです。『三井寺』の「子方(こかた)」(能での子役)だそうです。

そんなのをしていて思い出したのは、前に読んでいただいた新潮文庫版の『銀の匙』。解説を書かれている橋本武さんは灘高校の先生を長年なさっていました。3年間の全ての国語の授業を『銀の匙』を読むことに充てていました。登場するものなどを調べることで、勘助の暮らした時代はもちろん、日本文化全体を歴史的つながりの中に生き生きと学ぶ、という仕掛けでした。
今、芭蕉の連句で、少しだけそれっぽいことをしてる、と思いました。

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