2022_0919_本読み
<1673字>
冒頭の写真:
多分、マルバアサガオだと思います。
まっしろでとてもきれいなのに、撮るとこのような不思議なグレーになってしまいます。
いつものように、Iphone長押しでAE(自動露出)とAF(オートフォーカス)の固定で明るく白くしようとしたんですが、粘りが足りなく、うまくいかなかったです。
ですが、グレーの色味を「日陰色」と感じて、面白かったです。
また、肉眼では意識できなかった、シュッシュッとした少し濃いブルーグレーが見えるのが不思議でした(逆に、これで、前のと同じ種類だろうな、と思ったのですが)
時々、iPhoneの目は人間とちょっと違うと感じます。
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9月19日(月)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
訳者あとがき
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これで全部読了。
20年以上前の本なので、この研究は今どこまで進歩したのだろうか、というところがたくさんありました。
山崎は生き物(特にそれが形を変えること)に強い興味を持っています。
にもかかわらず、進化論、ということばには抵抗を感じてきました。
なぜなら、その考え方を論理的に理解することに難しさを感じるからです。
学生の時、夢中になっていた三木茂夫先生の『胎児の世界』の中ででてくる「古代形象」「個体発生は系統発生を模倣する」「性と食の位相交代」などのことばが、再び自分の中にこだましています。
そして最近は、チョムスキーの
「人間の言語も生物の進化の過程として現れたものだ」
という仮説にとても惹きつけられていて、
やっぱり、ダーウィンから始まる進化論というものを論理的に理解したい、と感じるようになりました。
そんなことを感じた読了でした。
(音読した人:山崎)
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『畏るべき昭和天皇』 松本健一 著
新潮文庫
「天皇の国家」という意識
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北一輝が二二六事件で捕まって、詠んだ辞世の句
〈若殿に兜取られて負け戦〉
若殿はむろん昭和天皇のこと。
帝王学で育てられた天皇が自然と身につけていた「天皇の国家」という意識と、
北一輝の「国民のための国家」という意識
というのが
まったく相容れないものであったということが明らかになった、
二二六の収束劇だったわけです。
北一輝の思想に賛同して、しかも「皇軍」という意識によって行動した二二六の青年将校たち、はその狭間というか、矛盾というか、そういうところに陥ってしまった、と感じました。
今も続く、日本という国のかかえ続ける齟齬みたいなものを感じました。
(音読した人:こいでさん)
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『くつがいく』 和歌山静子著
童心社
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日・中・韓平和絵本という2018年の企画の一冊、だそうです。
軍靴で行進する「ざっざっざっざっ」という表現があったのですが、
中国語版ではどういう表現になったろうか、
と、
この本読み初参加(いや、それともものすごく久しぶりかな?)の
中国出身の方のコメントが印象に残りました。
日本語を学んだ中国の人からすると、日本のオノマトペ表現は豊かと感じるそうです。
(音読した人:はやしさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉
解題 小泉信三
岩波文庫
解題 七
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読了です。
「独立不覊」
を文筆で実現できた福沢諭吉のよろこびと誇りが、書かれてました。
筆一本で世を渡る、というのでしょうか。かっこいいです。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
岩波文庫、
四〇 霜に今(壬生山家)138~140ページ
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しら糸、ということばの補注が、漢文で難しいです。
見たことのない縦棒が左右、中央にあり、これは竪点という熟語を表すものらしい。
左の竪点は一字目は訓読み、二字目は音読み、などと細かい規則があります。
中国語をこのようにして読み下す工夫がすごいです。
引用元は『日次記事』とあるのですが検索では『日次紀事』というのがそれと思われます。
黒川道祐(1623~91、医者、歴史家)という人が、年中行事を説明した本。
八月朔日の祝いの白糸餅、の説明なのでした。
(音読した人:山崎)