2022_0428_本読み
<1655字>
冒頭の写真:
ヒメジョオン。
これは知ってる、でも確認で、と検索したら
間違えていました!
ハルジオン、です。
葉のつき方で見分けられるから知ってるさ、と思っていたのに、
いつのまにか、そして、ずーっと、逆に憶えていました。
ああ。
でも、これきっかけに正されてよかった!
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4月28日(木)は以下を読みました。
「数学と生成文法」
黒田成幸 文
『新・自然科学としての言語学』 福井直樹 著、ちくま学芸文庫
に、付録として収められている文章
4 「説明的妥当性の彼方に」
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さっぱりわからない悪文だ!という声も聞こえるなか、でもわからなさが面白くて読んでいる山崎です。
この一年以上、ヒッポの仲間とチョムスキーの『統辞構造論』などを読んで、とりあえず生成文法の用語だけには慣れました。
相変わらず、意味はわかりませんが。
〈いわば、メタ理論である〉という表現が出ていたのですが、
山崎は、この手のことにどうしても惹きつけられる性質です。
美大生のころ、何を描くかではなく、絵の具がどういう仕組みでくっつくのか、とかそういうところの方に興味があったのを、少し思い出しました。
このたとえは「そういうことではないでしょ」と言われそうなのですが、枠とか仕組みに強い興味があるので、小見出しの「彼方」ということばに「外側にある仕組み」という雰囲気を感じ取ってしまうのです。
(音読した人:山崎)
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『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著、岩波文庫、
九編 学問の旨を二様に記して中津の旧友に贈る文
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人間という生き物のありかたは、「交際」ということによって成り立っている、と言っていました。ここにこそ人間の人間たる所以がある、と。
(音読した人:めいさん)
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『目の見えない人は世界をどうみているのか』
伊藤 亜紗 著、光文社
第2章 感覚 読む手、眺める耳
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「見えない人」の感覚を、すごい!と感心する気持ちの中には「(見えないのに)すごい!」という特別視(あるいは蔑視)が入っていると書いていました。
それを避けて「面白い!そんなやりかたもあるのか」という捉え方で考えていこうとしています。
「見る」の意味をひろげて、「触る」や「聞く」も「見る」の一つと捉えて、見えない人と見える人の違いを考えていこう、という展開になるのではないか、と思います。
でも、どうやって?
と思いました。
(音読した人:こいでさん)
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『こんばんは あおこさん』
かわかみ たかこ 作・絵
アリス館
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青(と、対比相手としての黄色)の水彩表現がきれいな絵本と思いました。
こういうのを見ると、紙の本を直に見たい、と思います。
(音読した人:はやしさん)
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『本の中の世界』
湯川秀樹 著
岩波新書
「ナンセン伝」
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渡欧していた湯川さんが1939年の8月に帰国せざるを得なくなった事情は、前に書いてありました。
この章もその時のことから話がはじまりました。
靖国丸という日欧を結んでいた船に乗り込み、状況がまだはっきりしないのでノルウェーのベンゲルというところまで退去した、と。
そこからノルウェーの国民的英雄のナンセンのこと、そして同様の偉大な資質を持った存在として、アインシュタインのことにも話は流れていきました。
靖国丸には〈日本のオリンピック選手12人も乗っていた〉とあり、ちょっと謎でした(ベルリンオリンピックは1936年です)。
あとで、きっと1940年の幻の東京オリンピックのための強化合宿みたいなものだったのか、と考えました。この時点では、まだ中止は決まっていなかったのかな。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』
岩波文庫、松尾芭蕉
三二 有難や(曾良俳諧書留)108〜110ページ
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ざっと一と読みしました。
元禄二年六月四日、羽黒山の本坊での興行と書いてありました。
計算のサイトで調べると、西暦なら1689年7月20日。
羽黒山は修験道の山だなとか、ちょうど333年前か!(東京タワーの高さと同じ)と思ったりしました。
(音読した人:山崎)
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本読みは、連休中はお休みするので、次の書き出しは、少し先になります。製本のことは少し書くかもしれません。