2024_0706_本読み
<1255字>
冒頭の写真:
この本読みが10日以上前になってしまいました。書いてる今は7月17日。
その間、熊野古道歩きに行ったりしていました。これは熊野大社の巨大鳥居の近くの田んぼに生えた、オモダカ。よく模様のモチーフにもなってる植物ですけど、花と葉をしっかり見たのは、とても久しぶり、あるいは初めてかもしれません。
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7月6日(土)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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アザゼッロに「巨匠」が射殺され、直後にあっというまに甦る、というシーン。
葡萄酒とパンの儀式などもその前にあり、キリストの処刑と甦りをなぞっているのは明らかなのですが、その意味するところを解釈するだけの知識や理解力がないのが残念です。
(音読した人:山崎)
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『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著
文藝春秋
霧にひとり
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連作集も最後のお話になって、
風邪で倒れた、通いの女弟子のお千代の唇をすう、という歌麿の衝動的な行動から、お話がはじまりました。
そう、彼女との関係がやっぱりお話の最初から気になるようにできいますので、いよいよだな、という冒頭。
(音読した人:こいでさん)
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『犬が星見た』 武田百合子 著
岩波文庫
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あとがき、のところに入りました。文庫本だけあって、ここにいろんな文が入っています。まずは著者自身のあとがき。このソ連および北欧の旅自体は1969年のこと。文章が雑誌に連載されたのは1978年。泰淳さんは76年に、竹内さんも連載よりは前に亡くなっています。
そう知ると、また、楽しげで滑稽な二人の様子が、しみる感じに追憶されている気分になりました。
つぎは竹内さんの文で、1974年のもの。泰淳さんの「乗物好き」のことを書いていました。ああ、そういえば、フェリーに良く乗りに行っていたな、と思い出しました。
(音読した人:きよもとさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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漱石の32句の俳句に、子規が○、〇〇、で評をつけたものでした。
子規は無類の添削、評価好きだったということはこれまでも読んでいただいていましたが、リアルにそれを感じました。
が、残念ながら、句の良し悪しなどわからないので、「確かに」とか「そうかな」みたいなことを全く感じられず、残念。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 うすらいやわづかに咲る芹の花 其角 〉
七草のことの並ぶ句の中にこれがありました。
現代語訳には、この季節にセリは咲かないので、なにかの勘違い?というふうに書いていました。
山崎の近所にもセリは出ていて、時々摘んでいますが、そういえば、芹の花を意識したことがないな、と改めて思いました。同じように生えているミツバは花も実も確かに見てるんですが。よほど目立たない花なのか。
両者ともにセリ科なので、こんな感じだろうな、とはなんとなく想像できるのですが。
(音読した人:山崎)
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