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2022_0512_本読み

<1518字>

冒頭の写真:

発芽したよ。かわいいね。

ここ数年、友人の作ってる玄米(無農薬、無化学肥料)を食べてます。
そうなってしばらくして、知り合いから発芽玄米を丁寧に作って炊いたのを食べさせてもらい、そのおいしさに本当にびっくりしました。

そして、悔い改め、私も発芽させるのに変えました。



5月12日(木)は以下を読みました。

「数学と生成文法」

黒田成幸 文
『新・自然科学としての言語学』 福井直樹 著、ちくま学芸文庫
 に、付録として収められている文章
7 言語の実在論

コロナの二年以上で、身についた、今のこのzoom本読みスタイル。

一種のスローリーディングです(って、つい去年くらいにスローリーディングってことばを知ったのですが。ゆっくり読む、っていうだけのことを英語カタカナ表記にするとあらたなカテゴリーができてしまうのが日本語)。

15分で音読できるような、ある本の章を、1日とか2日とか、なんとなくずっと体に保持し続ける、という習慣です。

特にこういう本だと「わからない」から、ずっと気になって、頭の中でひねくったりしています。

チョムスキーはことばから数が派生した的なことを言ったらしいことが書いてありましたが、もしかしたら数が先!?!、というような刺激をもらった『数の発明』(ケイレブ・エヴァレット、みすず書房)は、とても面白い本でした。

(音読した人:山崎)





『学問のすゝめ』

福沢諭吉 著、岩波文庫、
十編 前編のつづき、中津の旧友に贈る

学生は、習ったら、それを教えたり、実地に生かしたりして、どんどん仕事にしよう!

ということでした。

今(明治ひとけた)はそれができるし求められてもいる時代なのだから。

今(令和ひとけた)も、それができるし求められてもいる
と、思います。

(音読した人:めいさん)





『さばくのきょうりゅう』

田島 伸二 作、康禹鉉   絵
講談社

不思議な絵本でした。

登場するのは、砂漠、オアシス、らくだ、香油、恐竜。そして、争っているターバンを巻いた男たち。

日本人作家さんと韓国人絵描きさんの組み合わせ。

何か隠されたメッセージが込められているでしょうか。

(音読した人:はやしさん)





『本の中の世界』

湯川秀樹 著
岩波新書
「エピクロス」

今日のところは、非常にぐっと引き込まれるところです。

山崎が自著でも引用した箱庭遊びは、この章で書かれていました。

ごく最近読んだ『比喩としての世界』(多木浩二、青土社)には「縮減模型の思考」という章があって、似た感覚が書かれていました。

そこでは「模型」は全体を俯瞰して理解できるので、ことばで何かを端的に説明することと同じ嬉しさがある、と説明していました。
というか確か、

「模型」は「ことば」だ、と言い切っていました。

ちいさな四角い箱の中に入れると、さまざまなものを「詳細」に見ることができ、急に嬉しいものになるという体験を山崎もしているので、
わかるわー、と共鳴します。

下に動画載せました
(1:20から2:20くらいのとこで、そんなことを喋ってます)。

(音読した人:きよもとさん)






『芭蕉連句集』

岩波文庫、松尾芭蕉
三二 有難や(曾良俳諧書留)108〜110ページ

訳のないこの文庫本では、脚注や補注がたよりです。

しかし、この歌仙の冒頭、初折の表のところにはたった一つの脚注があるだけでした。しかも

〈風の音ー南谷(おくの細道)〉

とだけ。

あとで、奥の細道を見てみると、まさに羽黒山の南谷にある別院に宿して、そこで詠んだ句と文がありました。

なるほど。この脚注だけで、いや脚注なしでも、ああ、あそこのところで巻いた歌仙なんだな、と情景がわかります。

(音読した人:山崎)



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