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2022_0725_本読み
<1469字>
冒頭の写真:
見晴らしがいい空は、爽快。
作業台上も、流し周りも、すぐにモノで溢れて散らかって、そうするとやる気を出すのにエネルギーが必要。
お天気は、自分ではどうもならないけど、
作業するところは、終わった時にすぐに初期状態に復帰すればいいだけのこと。
と自分にいいきかせます。
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7月25日(月)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第7章 神秘の解体
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スキナーの話、しかもスキナーボックスを使った実験の話がでてきました。
(言語の学習説と獲得説(言葉があってないかもしれない)で、チョムスキーの攻撃対象となったスキナー。たぶん駆け出しのチョムスキーと大学者のスキナー、という両者の位置関係だったような気がします。)
ハトの実験が衝撃でした。人間だけでなく生き物は原因と結果を考える(?)んですね!
どういうところに行ったら、どういうときに餌が取れる、とか憶えて次からの行動に反映するから、当たり前といえばそのとおりです。
スキナーボックスは、ハトがボタンをつつけば、餌が与えられるという仕組みです。10回つつくと餌が出る、とか頻度などを自由に設定できます。
これを使うと、頻度を下げてもハトは因果関係を把握してちゃんとボタンをつつく行動をします。
ドーキンスが「天才的な仕組み」と評してるのは、ハトが何をしてもしなくても、時々餌を与える、というもの。つまり因果関係が全くない状態に、ハトはおかれたわけです。
こうなるとハトがすればいいことは「何もせずにただ待ってる」ということなのに、そうはせず「迷信行動」(コマのようにくるくる回ったり、何かを押し上げるような動きをしたり、個体によっていろいろ)というのをするようになったのが8例中6例あったとのことです。
これで人間の「雨乞い」とかも説明できてしまいそう!
(音読した人:山崎)
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『かがみの中の犬』 星新一 著、中島梨絵 絵
ミキハウス
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『おーいでてこーい』と一冊の絵本になっているお話。
よくわからない感想ですが、
「人間の意識って、こんなかもな」
となんとなく思いました。妄想をそのままお話にしてしまった、ような。
(音読した人:こいでさん)
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『青葱を切る』 藤本徹 著
ブラックバードブックス
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「白日」
「檸檬」
という二つの詩を読んでいただきました。
タイトルから、King Gnuの「白日」と梶井基次郎の「檸檬」
を思ってしまいました(これは、2016年の詩集、King Gnuは2019年で後です。失礼しました)。白日のもとに晒す、などと使われれば意味は明快にわかるものの、ただ一言「白日」と言われても、さっと意味に変換できない、そんなことばです。
一つ一つの詩に、ストーリーの断片、という雰囲気があるので、いろいろ想像します。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
岩波文庫、
三六 あなむざんやな(一葉集)126~128ページ
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上の詩を、ストーリーの断片、と感じましたが、連句の方は、句ごとに、
がらっと変えてくるので、別の想像力が必要な感じです。
蕪ひくなり志賀の古里
というのが、皷蟾という人の句なのですが、きっと芭蕉の故郷近くのことを詠んだんだろう、と思いました。志賀、は近江の蕪は生がうまい、という注もあったので、滋賀のことだと思います。
それにしても皷蟾、字が難しい。皷はつづみ(楽器)、蟾はひきがえるのことです。そんな雰囲気の人だったんでしょうね。
(音読した人:山崎)