2024_0403_本読み
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冒頭の写真:
前回の貝母は、もう、やや老いたような花具合になってしまい、春の時の流れるのは早いなぁ、と感じています。山椒の葉も、ぴちぴちツヤツヤの瞬間をあったいうまに通り過ぎ、急がないと食べ逃す勢いです。
と、ここまで4月4日ころ書いたのですが、ほっておいて、今はもう10日。
貝母はすっかり散り、山椒もずいぶん大きくなってしまいました。
(東京のソメイヨシノも、この間に満開、そしてほぼ散ってしまいました。)
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4月3日(水)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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ドラマの展開は、階下に居たアーンヌシカが好奇心を発揮して、ヴォランド一味の宝物をがめようとする、とか、次々上の階から降りてくるこれまでの登場人物を覗き見る、など。
その中に、全裸にボロボロのガウンをまとったマルガリータも居て、というところから、ついにマルガリータと巨匠は、かつて住んだアパートにもどりました。あの愛の巣。そして、永遠に失われたかに思っていた例の原稿も、もどりました。
そして、それをいとおしんでいろいろに開いてみる、というところで、このお話(つまりピラトの居る世界)に入っていきます。エルサレムがひどい嵐に襲われ、それが過ぎ去りました。
(音読した人:山崎)
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『科学と宗教と死』 加賀乙彦 著
集英社新書
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著者自身が倒れ、幸運にも大勢の知人の中でのことだったので、病院に運ばれ、一命を取り留めます。
さらに病院でも気絶する場面があって、心臓の手術。心房の不具合を防ぐために「核」をいくつか切除するのに、痛みで確実にその位置を知る、ということのために麻酔無しで切っていて、本当に痛そう。
入院中に読んだ、芭蕉と荘子の話。
そこから聖書のヨブ記のことがでてきます。
(音読した人:こいでさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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今日はこの↑本ではなく『坂の上の雲』(司馬遼太郎)にある、同じ時期のところをかいつまんで読んでくださいました。
書簡とちがって、しっかり物語に仕立てられているので、とてもわかりやすいです。もちろん脚色がなされているわけですが。
面白かったのが、子規が俳諧や短歌で、同じ寮(常盤会)の学生たちを虜にしてしまい、大志を持たねばならない学生たちを堕落させる張本人として、寮から追放されることになった、というところ。
検索すると、この名前の寮は現在も愛媛県人学生寮として続いていました。なんかすごいです。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 あやまりてぎゞうおさゆる鱅哉 〉
ぎぎゅう、かじか、とも、いろいろな魚や蛙を指す場合がありそうでした。
(音読した人:山崎)