2022_0626_本読み
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冒頭の写真:
すなおに造形が美しい角度から写真が撮れた、と思ったので、今日の一枚です。カノコガ。
ブログに載せようとすると、写真をじっくり眺めるあので発見があります。
今回の山崎の感動ポイントは、前翅の白斑の形のばらつきです。似ている形がちょっとづつ違って、そのリズム感が快感!です。
とまっているホトトギス類(タイワンホトトギス、かな?)の葉脈と輪郭の流れもリズムあります。
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6月26日(日)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第5章 法の世界のバーコード
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たびたび出てくるSF的空想が、ここでも登場。
ヒトゲノム(DNAの配列)のデータを全て書き込んだCD-ROMを宇宙に打ち上げます。それを受け取った高度な文明がデータからヒトを蘇らせることが可能かもしれない、
と空想していました。
音楽をデジタルデータにし、CDにし、それを再生すると元の感動した音楽が現れる、というのは確かにそうです。
しかし、データからヒトを「再生」するとなると、どんな道筋になるのでしょうか。
デジタルデータをそのまま生きた細胞に反映させる、ってどうやるんでしょうか。この本から20年以上経った現在、どんなことが可能になっているのでしょうか。
ここらへん、音楽とCDの関係と比較して、よく考えてみたいと思いました。
(音読した人:山崎)
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『早春』 藤沢周平 著
文春文庫
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毎日、ドラマを見るようです。
娘に自称もした「窓際族」がどのようないきさつだったか
説明しつつ、その心の揺れをぐっと感じさせたりします。
夜中の迷惑電話は、いったい何なんだろうか?
そういう興味を掻き立てる伏線もあったり。
何日にもまたがって、音読していただくから、小説家ってすごい構築的なことと詩的なことの両方をしているのだな、
と妙に分析的に感じました。
(音読した人:こいでさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著
岩波文庫
十四編 心事の棚卸し
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「世話」ということばには「保護」と「命令」という二つの意味がある。
この両方がないと「世話」はひどいことになる、と説いていました。
「世話」という日本的で含みの多いことばを、行政用語のような漢語に分けて説くというやりかたがわかりやすいと思いました。
(音読した人:めいさん)
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『風にふかれて』 今江祥智 文、長新太 絵
BL出版
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あ、そう終わるのか、と思いました。
ゾウの墓場のことがでてきて、
ゾウやクジラは、大きな体や脳、そして行動からも、なにか人間のとは全然違った知恵みたいなものがあるんじゃないか、という感覚を思い出しました。
ナンセンスな感覚の話が、神秘的に思えました。
(音読した人:はやしさん)
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『ハルくんの虹 カメルーンと日本 愛と希望のリレイ 』 上斗米正子 (著), 佐藤泰生 (イラスト)
遊行社
ちっちゃな虹の手たち
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巻末の詩「ちっちゃな虹の手たち」を、作者ご本人に読んでいただきました!
日本語、英語、ンゾ語、フランス語、で。
この詩のページにはQRコードがあり、YouTubeに飛べるようになってます。
ンゾ語(カメルーンのハルくんの母語)の音源も聞きました。
この音源、日本語は日本の小学生が、他の三言語はそれぞれカメルーンの人が読んでいます。
(音読した人:かみとまいさん)