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2022_0713_本読み
<1456字>
冒頭の写真:
トケイソウあるいはパッションフルーツかも。
いつ見ても凝った造作と思います。上の三つまたになってるのが、きっと雌しべで、その下の5つあるのが雄しべなのかな、と思います。
となると細くて色が変わってるのが花弁で、白っぱい薄い緑のががくでしょうか?
雌しべから雄しべへのつながりが
3つから6つっていう整然とした変化じゃなくて、
3つから5つって変わるのになんだか違和感を感じます。
そこに、人間とか小人とか妙なニュルっとした動物的雰囲気を感じますので、
山崎が名付けるなら、コビトノオモチャみたいな名前にするかな。
(きのこの名前っぽいな。タヌキノショクダイは寄生植物だったかな?)
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7月13日(水)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第6章 夢のような空想に ひたすら心を奪われ
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有名な奇跡ファティマのマリアについてを、引用したヒュームのことばに基づいて丁寧に分析していました。
そのヒュームのことば。
〈 いかなる証言も、その証言が確立しようと努める事実以上に、その証言の虚偽性の方が一層奇蹟的であるような性質でないかぎり、奇蹟を樹立するのに十分ではない。『奇蹟論・迷信論・自殺論』 〉
この文だけ読むと、ややこしくてよくわからないですが、ファティマのマリアの話を読むと逆に、ヒュームのことばが理解できます。
(音読した人:山崎)
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『ある「小倉日記」伝』 松本清張 著
新潮文庫
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鴎外の『小倉日記』を題材にした小説とのことで、松本清張の芥川賞受賞作(1953年、第28回)。
登場人物は実在の人、とのことです。
(音読した人:こいでさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉 作
岩波文庫
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〈一杯、人、酒を呑み、三杯、酒、人を呑む〉
という諺を引いて、説明していました。
いわゆる酒にのまれる、
というやつだな、と思ったのですが、
そのあとを読むと、
「酒」という表面の快楽に心を奪われてしまい、本心は何を求めているのかを考えられない状態になり、支配されてしまう、ということを言っているとわかりました。
(音読した人:はやしさん)
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『青葱を切る』
藤本徹 著
ブラックバードブックス
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「象の瞳は濡れている」
という詩からはグレゴリーコルベールの、この映像を思い出しました。が、全然違うイメージでしょうね。
もう一つは
「花が降っているところ」
絶対に現実にない、花が降っている場所が、こころにある、ということが、悲しげに表されていました。
読んでいただいてる時はまるで思わなかったですが、
メモったタイトルを見ていると、まどみちおさんの、桜の花びらが止まっているかのように落ちている、物理学的な詩を思い出しました。
全体の雰囲気はかすかにしか憶えていないが、タイトルの空想や新たな思い出しをしてしまうのが、連句的な連想って思いました。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
岩波文庫、
三五 馬かりて(卯辰集)117~119ページ
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巫山之夢、ということが注にあって、中国の皇帝が、夢の中で仙女と交わったというお話。
このなまめかしさが、あかねをしぼる、とかそういうところに繋がっているのでしょうか?
補註にあった、芭蕉門の恋の句についてが、そこはかとなかったです。
と、そう書いて、そんな表現があるのかな、と検索しました。
「なんとなくあることが感じられるさま」とデジタル大辞泉にありました。
(音読した人:山崎)