定年退職後の健康保険をどうする?

退職したあとの健康保険は保険料が高いこともあり悩むことが多いと思います。リタイヤ後の健康保険の選択肢は以下の3つだと思います。

  1. 国民健康保険:
    国民健康保険の保険料は「前年の収入」に基づいて金額が決まります。自治体によって保険料に差があるようですが、横浜市の場合はこちらに全体的な説明があり保険料の試算ができるエクセルシートがあります。

  2. 健康保険組合の任意継続:
    任意継続では一般的に「退職時の標準報酬等級・月額」で保険料が決まります。退職前にもらった給与明細に記載されている保険料を二倍すれば概算額がわかります(実際には介護保険料についても考慮が必要です)。

  3. 誰かの扶養に入る
    配偶者や家族の扶養になる方法ですが、収入制限があるため、全員が利用できるわけではありません。

私の場合は、受け取っている企業年金が扶養限度額よりも多いので誰かの扶養家族になることはできません。このため、国民健康保険か任意継続にするかの二択でした。一般的に任意継続のほうが高くで国民健康保険のほうが安いと言われているのですが、それぞれの保険料を調べてみました。

国民健康保険は前年の収入で保険料を算出するのですが、前年ということは普通はボーナスを含め給与を満額で受け取っています。試算したところ保険料は年間で100万円を越えるとんでもない金額になってしまいました。

任意継続した場合は国民健康保険よりは安いものの、それでも年間で100万円近い金額を払う必要があることがわかりました。

国民健康保険は前年度の収入で算出、健康保険組合の任意継続は退職時の標準報酬等級・月額で算出ということで両者では算定の基準が異なります。

つまり、完全リタイヤする前に一旦、収入を減らす期間を設け、その後に退職し任意継続の手続きを行うことで保険料を大幅に減額させることが可能ということです。なお、一般的には二ヶ月程度勤務すれば任意継続が可能となるようです。

余談ですが、同じ給与水準でも健康保険組合によっては算定料率の上限が低いところもあるので、そういうところに転職するという手もあります(ただし、事前に確認することは難しいと思われます)。

自分は定年退職と同時に転職したのですが、給与は定年前とあまり変わりませんでした。しかし、転職先の健康保険組合の「標準報酬等級・月額」の算定テーブルの上限額が低かったため任意継続の保険料を大幅に安くすることができました。上述のとおり任意継続の場合は年額で100万円弱。国民健康保険だと100万円オーバーの試算だっとのですが、再就職した会社の健康保険組合の任意継続では年額約50万円程度になりました。恐らくかなり健康保険組合の財政状態が良いのではないかと推測しています。

今年は給与もそれなりにきっちり貰いましたが、来年は収入源が企業年金だけになるので、再来年に国民健康保険に切り替えれば保険料をかなり抑えることができると睨んでいます。

任意継続は一般的には最長二年まで継続可能なので、退職した翌々年に国民健康保険へ切り替えるのが良いのではないかと思います。

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