忍者の忍び忍ばれ忍び合う#2「何者でもない者よ」
お久しぶりです。忍者(https://twitter.com/kirigakureninja)です。
今回、僕がnoteを書こうと思ったのは指導者を始めて10年が経ったからです。
教員になろうとして、教育現場での自分の武器の無さを感じ、自分の武器を作るために指導者として生きると決めて10年が経ちました。
僕は今もひっそりとサッカー界にいます。
選手との関わりで言えば未就学児から1種、女子、外国人といろんなカテゴリに関わらせてもらいました。
サッカー界で起きる大体のことは経験したような気がします。
起きたことを具体的に綴ると長くなってしまいますので、端的に言いますと
10年間経った今もまだ僕には武器はありません。
プロサッカー選手としてもキャリアも、率いたチームの優勝経験も、有名な師匠直伝の育成論も、世を賑わすほどの戦術論も、S級ライセンスも。
上を見ればキリがありません。いつまで経っても上がいて武器と呼べる日は永遠に来ることはないと感じてしまいます。
指導者はキラキラした職業のようですが、そんなことはありません。泥を啜って前に進む、そんな感じで10年が経ちました。
指導者からフットボールドリームを掴むのは、至難の業でしょうし、夢を掴む頃には、満足にその対価を活かせないかもしれません。
それでも現場に立ち続けています。もはや理由も曖昧になってきているのかもしれません。フットボールに生かされているそんな感覚に近いです。
指導歴10年なんて指導者界隈ではまだまだ若手、経験値も武器とは呼ばず、結局僕は何者でもないのです。
しかし、この「何者でもない」ということが武器になるかもしれません。
何者かになろうとするのも大切ですが、継続することで自覚なく何者かになっていたということもあると思います。
多分大切なことは、勝利と選手の成長を求め続け、自身の向上に努め続けること。かなと。
何者でもない私の10年目が終わり、11年目が始まろうとしています。忍者らしく忍び耐え、影を潜め、自らに与えられた任務の遂行に尽力していきたいと思います。
何者でもない者よ、立ち止まるな。
何者でもないが故に、何者にでもなれる。
来るべきその時のために。
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