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フォーガルのタイツやパンティーホースに脚を通す毎に、私は官能という言葉を思い出す。まるで自分以外の柔らかな皮膚が吸い付くかのように、私の脚を包み込む。カシミヤのタイツはもちろん、30デニールのオペークまでもが例外無く、私を夢見心地にしてくれる。 素足の季節を終えると、私はまず足元から秋支度を始める。毎年少しずつこつこつと買い集めたレッグウェアを整理し、その年はどんなファッションを愉しもうか思いを巡らせる。レッグウェアを買うようになってから、私は購入する洋服の数がぐっと減った