【こんな映画でした】929.[愛して飲んで歌って]
2023年12月17日(日曜) [愛して飲んで歌って](2014年 AIMER, BOIRE ET CHANTER LIFE OF RILEY フランス 108分)
アラン・レネ監督作品。遺作。実写というかロケは道路だけ。目的地の建物からイラストになり、さらに書割のようなところで椅子とテーブルなど最低限の小道具があるだけで劇は始まる。
出演者は男女各3人がメインで、ラストシーンに16歳の娘ティリーが一瞬出てくる。棺の上に他のみんなは花を置くが、彼女だけは髑髏のカードを置く。これが何を意味しているのか。
「RILEY」は、「【形容詞】イライラした、濁った、怒った」とのことだが、「LIFE OF RILEY」をDVDの解説では「お気楽な生活」としてある。内容的には夫婦間、女友達間の「イライラした」やりとりが見られる。
親友の男性のがん死を目前にして、それまでの女性関係などが浮かび上がってくるという喜劇でもある。男どものうろたえようを見ていると、女性上位であり、彼女たちの方が男より強かであることがうかがえる。そうでなくては女性は、自分の人生を生きていけないということでもあろうか。
なお俳優たちは、上手いとは思うのだが、誰一人知っている人はいなかった。