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【こんな映画でした】985.[さよなら子供たち]

2019年 4月14日 (日曜) [さよなら子供たち](1987年 AU REVOIR LES ENFANTS GOODBYE, CHILDREN  103分 フランス/西ドイツ)

 ルイ・マル監督作品。その5本目となる。ようやくDVDを入手して観た。なるほど、と。特にラストシーンは印象的。さりげない中に、しかし永遠の別れとなるシーンである。校長がまさにこの原題のフランス語を生徒たちに声掛けて、立ち去っていく。校長の後ろにはあと三人のユダヤ人の生徒たちも。ボネは最後にチラッとジュリアンを振り返る。

 もしジュリアンがあの時、教室にゲシュタポがやって来たとき、ボネの方を振り向かなければ、と思っていたかもしれない。もちろん結果は、いずれにせよ同じことではあったが。

 1944年1月という時代の痛恨の歴史の一つだ。ただ他の反ナチス映画と違って、そのところはサラリと描いている。ある種のスマートさがある。もちろん現実はシビアなのだが。

 主役の二人はそれぞれ1974、1975年生まれなので、撮影時には12歳くらい。大したものだ。今の彼らはどうしているのか調べてみても、ネット上にはなかなか情報がない。まだ40台だから、存命ではあるだろう。

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