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【こんな映画でした】955.[タイガーランド]

2021年11月15日 (月曜) [タイガーランド](2000年 TIGERLAND アメリカ 101分)

 ジョエル・シューマカー監督作品。コリン・ファレル主演(ボズ役、撮影当時23歳)。軍隊の訓練を描く。舞台は1971年、場所はルイジアナ州ポーク基地とのこと。まだベトナム戦争は終結していない。

 そしてアメリカは当時、まだ徴兵制であった。志願兵という言い方もこの映画で出てきていたが、基本的にはいわゆる国民皆兵ということであった。だから、何とか兵役を免除されたいと願う兵たちがこの映画にも何人か出てきて、ボブのアドバイスによってそれを達成している。

 汚い言葉がいっぱい使われ、軍隊というのは非人間的な組織であり、空間であることがよく分かる。そしてこのような組織は、本来あってはならないものだと痛感させられる。なんせ殺人が仕事なのだから。やられる前にやれ、というわけで、ちょっとでも動いたり不審な動きを示せば、即、射殺されてしまう。

 ボブが批判する。「もしこの戦争がインチキだったら」みんなは騙されているのだ、と。軍曹が言う。「生き残れるのは、賢い奴と臆病な奴だ」と。下手に男らしくとかおだてられて勇気をふるえば、たちまち戦死してしまうことだろう。生き残るには頭がいる。

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