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【こんな映画でした】243.[モンパルナスの夜]

2021年 1月13日 (水曜) [モンパルナスの夜](1933年 LA TETE D'UN HOMME フランス 92分)

 「フランス映画パーフェクトコレクション フィルム・ノワール 暗黒街の男たち」(10枚組)の一枚。ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。

 メグレ警視をアリ・ボール、撮影当時53歳くらい。他に三本ほど観ている。ここでは無実の人間が陥れられ犯人にされてしまう、というもの。その謎解きとなる。メグレ警視ものは[十字路の夜](1932年)に続いて二作目。

 解説には「借金がかさむフェリエールのもとに、資産家のおばの殺害を請け負うというメモが届く。その後おばは殺され、ウルタンという男が疑われるが、メグレ警視が追うのは別の男だった。G・シムノンの『男の首』が原作。」と。

 原題の「男の首」を象徴するように、オープニングシーンのテロップの背景はギロチン台であった。この仕事をしくじればメグレ警視の首が飛ぶというのと、殺人犯人の首とを言うのだろう。

 邦題はミスリードというか、ロマンチックな、実際とはかなり違ったイメージを持たせるものだ。

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