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【こんな映画でした】868.[浮き雲]

2023年11月 4日(土曜) [浮き雲](1996年 DRIFTING CLOUDS KAUAS PILVET KARKAAVAT フィンランド 95分)

 アキ・カウリスマキ監督作品。アマゾンプライムで。カティ・オウティネン(撮影当時34歳)が、主役女優イロス役。レストランの給仕長でチーフと呼ばれていた。

 その店が乗っ取られ、スタッフ全員が失業。彼女の夫(カリ・ヴァーナネン)も失業。そんな不幸のどん底からの話がずっと続く。だから最後のハッピーエンドでは、心底ホッとし、身体も震えた。見事にやられた。

 原題の「KAUAS PILVET KARKAAVAT」は、「雲が飛んでいく」ということらしい。なるほどラストシーンでこの夫婦二人がレストランの玄関に出てきて空を見上げて少し話をするのだが、その時のセリフなのかもしれない。字幕では「浮き雲」(空中に浮かんで漂う雲)と訳してあった。邦題もそうなのだが、原題の方が趣があって良い。

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