【こんな映画でした】866．［愛しのタチアナ］

2023年11月11日（土曜）　［愛しのタチアナ］(1993年　TAKE CARE OF YOUR SCARF, TATIANA　PIDA HUIVISTA KIINNI, TATJANA　フィンランド　63分)

　アキ・カウリスマキ監督作品。アマゾンプライムで。常連のカティ・オウティネンとマッティ・ペロンパーが出ている。それともう一人の寡黙な運転手の役をマト・ヴァルトネン。

　どの作品でもそうだが、ともかくタバコが多い。ほとんどの映画の時間でタバコを吸ってないシーンはないくらいだ。これではこの監督作品に出た俳優たちは、肺ガンで早死に間違いなしと思われるくらいである。労働者階級を描くからそうなるのかもしれない。悲しいことだ。そういえば何かの映画で、上流階級はワインを飲み、下流階級はビールを飲むというのがあった。

　なお地名として「タリン港」が出てきていた。調べてみるとここはエストニアだが、対岸がフィンランドのヘルシンキ。つまり彼らはヘルシンキからタリンまでフェリーに乗船したということだ。80キロメートルくらいか。このフィンランド湾の奥にロシアのサンクトペテルブルクがある、という位置関係だった。

　女性の一人はロシア人、もう一人がエストニア人ということだった。フィンランド人が、フィンランドにいるときは、フィンランド語を話せと彼女たちに言っていた。エストニア人の女性は少し喋れると言っていたが、ロシア人女性は全くダメだった。ところが推測するにおそらくフィンランド人の二人の男性は、ロシア語が分かっていたようだ。複雑だ。