【こんな映画でした】184.[夜ごとの美女]
2020年10月24日 (土曜) [夜ごとの美女](1952年 LES BELLES DU NUIT フランス 87分)
ルネ・クレール監督作品。歴史活劇・コメディ・ミュージカル仕立てといったところか。はじめは夢の話ばかりで、いま一つかなと思っていたら、歴史を遡らせて、いつも人の言うことは「昔は良かった」。
で、本当にそうなのかどうかと言わんばかりに時代を遡行していくことに。結局、結論は同じこと、という風刺劇でもある。ということでこれは結構、評価していい作品ではないかと思った。おそらく一般には、それほど評価されていないのでないかと推測するが。
彼のジェラール・フィリップが主演しているのだが、美男子にもかかわらず、つまり二枚目なのにここでは三枚目も演じている。撮影当時29歳。三人の美女はマルティーヌ・キャロル、ジーナ・ロロブリジーダ、マガリ・ヴァンドイユ。
原題は「夜の美女」だから、毎夜ではないにせよ、寝るごとに違った美人の夢を見るということか。もっとも、その美女たちはみんな近所に住む人たちであるのだが。