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【こんな映画でした】1048.[アニー・ホール]
2019年12月 9日 (月曜) [アニー・ホール](1977年 ANNIE HALL アメリカ 94分)
ウディ・アレンの作品。見始めは、これは一体何なのだろう、と。徐々に分かってくるだろうと思い、見続けた。そして見終わった今、何となく感じは分かるが、細かなことはまだ分かってこない、といったところ。
気になったアイテムとしては、まずユダヤ人のこと。これはウディ・アレン自身もユダヤ人であるから、当然関心が深いものであろう。彼女の家へ食事に行ったとき、ユダヤ人嫌いの祖母が彼を見る時、一瞬ラビのような人物の写真に替えてあった。
あと政治的なアイテムも出てくる。具体的な政治家(ここでは大統領の名前)が出てきてもいる。個々のセリフのニュアンスなど、基礎知識がないと分からないことがいっぱいあるようであった。
とまれメインテーマは、愛と自由(束縛)、同棲と結婚といったようなことか。
なお最初のアニー・ホールとの出会いは、テニスコートであった。彼女はダンロップのラケットを持っていた。
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映画の技術的なことでは、面白い試みがなされていた。ウディ・アレン自身がカメラ目線というか、私たち観客に向かって話しかけるシーン。ダイアン・キートンとの対話で耳に聞こえる言葉とは別に心の中でのつぶやきを(日本語字幕では、右側に縦書きの字幕で)。
さらに彼の子ども時代に戻るシーンでは、今の大人の彼が、子ども彼の様子を眺めている、といったやり方。そして画面を横に1対2くらいの比率で分割して二つのシーンを同時に見せるというのも。解説を見ると、それぞれにこれまでの監督がやってきたことでもあるようだ。