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【#12】 映画『最強のふたり』

こんな方におすすめ

・自分の価値観を見直すきっかけを作りたい方
・最強の友情映画が見たい方
・社会問題をテーマにした映画も見てみたい方

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最強のふたりのクレジット(監督・キャスト)

監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
主演・出演:フランソワ・クリュゼ/オマール・シー
再生時間:113分
公開年:2011年


あらすじ

事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。

高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。

二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。

aukan by 動画配信サービス比較情報.com


フランス発の友情、コメディー、社会問題全てが詰まった最強映画!!

この映画は、フランス映画ですが、ハリウッドでリメイクもされています。
そして、実話を元にしているんです。

それだけでも、もう面白そうですよね(笑)。

この映画は、”強者””弱者”の対比がいろいろなシーンで描かれています。

フィリップとドリスをみてみても一目瞭然です。

フィリップはフランスの大富豪で、ドリスはスラム街の貧しい家の出身です。また、フィリップは白人で由緒ある家系の人間、ドリスは移民系の出身というのがわかります。

そして、フィリップは体の動かない中年で、ドリスは筋肉質な長身の黒人です。

こうした2人が描く友情物語には、実は現代フランスが抱える様々な問題を暗に意味しています。

こうした社会問題を真っ向からユーモラスに描いているという点でも、他の似たような友情物語映画とは一線を画しているのではないでしょうか。

正直に生きること

ドリスを雇ったことに不安を感じた友人がフィリプに解雇するように迫るシーンがあるのですが、そこでフィリップは次のようにいいます。

容赦ないところがね

私の状態を忘れて電話を差し出す

彼は私に同情していない

これは、まさにドリスの性格を表しています。

ドリスは、言いたいことをストレートに容赦無く言ってしまう性格です。
劇中に出てくるドリスのブラックジョークはなかなかです。

このことから、ドリスは、フィリップを”障害者”として扱うのではなく、あくまで自分と変わらない1人の人間として常に見ていました。

これは、2人の間には、”健常者”と”障害者”という境界はなく”対等”な関係があったことがわかると思います。

この対等な姿勢があったからこそ2人の最強の友情が生まれたことは言うまでもないないでしょう。

普段の生活でも無意識のうちに、相手のことをこういう人だと決めつけて接してしまうことは少なからずあるのではないでしょうか。

そんな自分の身の振り方を考えさせてくれる素晴らしい映画だと思いました。


ちなみに、映画の最後に出てくるこの2人が実在のモデルらしいです。

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それでは、また明日!

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