【#10】 映画『アメリカン・サイコ』
こんな方におすすめ
・強いメッセージ性のある映画が好きな方
・ちょっとショッキングな映画も見てみたい方
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アメリカンサイコのクレジット(監督・キャスト)
監督:エアリー・ハロン
主演・出演:クリスチャン・ベイル,クロエ・セヴィニー
再生時間:102分
公開年:2000年
あらすじ
ウォール街のエリートビジネスマン。彼の趣味はエクササイズと殺人!
クリスチャン・ベイルが怪演を見せるサイコスリラー。
エリートたちが名刺の材質やデザインを競いあうシーンなど、バブル期を風刺したブラックな笑いに満ちている。1980年代、ニューヨーク。
ウォール街の一流企業で働くパトリック・ベイトマンは、高級マンションに住み、婚約者もいるエリートビジネスマン。
社会的な成功を手に入れたかに見えた彼だったが、いつしか満たされない心の渇きを感じるようになり…。
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現代の都市生活の闇を描いている!?
この映画では、ニューヨーク、ウォール街が舞台で、誰もが羨むエリートサラリーマンの生活模様を写し出しています。その中で、主人公のパトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベイル)は、物語の終盤にこのように言っています。
もはや境界線は存在しない
俺たちが共有する抑制できない衝動、狂気、悪意、不正
俺が引き起こした暴力とそれに対する”無関心さ”を俺は超えてしまったのだ
激しい痛みがおさまらない
他人のためにこの世が良くなることなど願わない
他人にも俺の苦痛を味わわせたい
誰も逃がしたくないでもこれを認めた後でさえカタルシスは起こらない
俺は処罰を受けず、自分を深く理解することもできない告白から何か新しい
知識を得るわけでもない
この告白には何の意味もないのだ
”無関心さ”という言葉が出てきましたがこれがこの映画にテーマになるかと思います。
この映画の、ウォール街の世界では、恐ろしいほどに基本他人に無関心です。名前さえよく間違うほどです。
無関心が故に、主人公がどれだけ殺人の告白をしても周りにとって、それは興味の対象外であり、主人公の罪の告白などなんら価値はないという感じです。
人を殺しても殺しても、周りはそのことに気づかず普通に生活できてしまうアメリカンサイコの世界恐ろしすぎです(笑)。
一見上記を逸した、設定のようにも見えますが、この”無関心”というのは、現代の都市的生活を表しているようにも見えます。
例えば、電車内の様子がわかりやすい例だと思います。
都心の電車内では、スマホを見ている人、化粧をしている人、本を読んでいる人、パソコンを操作している人、様々な人がいますよね。
しかし、普通、そんな一人一人が電車内で何をやっているかは気にしないですよね。これが、まさに”無関心”だと思いました。
この”無関心”が行き着いた果てが、映画「アメリカンサイコ」の世界だと思いました。
クリスチャン・ベイルの常軌を逸した怪演技も注目!?
次第に、殺しがエスカレートしていく様は、ぶっ飛びすぎていて思わず笑っちゃうくらいです。ルックス、スタイル、私生活など全部がスマートなエリートサラリーマンが豹変していく様は、必見です。
また、現実と虚構の区別がつかなくなって狂っていく姿も非常にリアルに演じられていて、主人公の”最恐”サイコパス感がとても伝わってきます。
最後まで、読んでくれてありがとうございます。少しでも、共感できたところがあったり見てみたいと思ったら、スキやフォローお願いします。
それでは、また明日!