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セカンドハウス  『夏蜜柑の収穫』

諸事情により、平日のセカンドハウスとなった。
強い西風にあおられながらも道路は、スイスイ、快適なドライブ。
海岸には、冷たい冬の白波が立っている。
他者の運転はラクだけど、車間距離やスピードが違い、たまに緊張することがある。その分、今日はマイペースでお気楽だ。
私は長年、花を配達していたので急ブレーキはご法度。その分、車間は若干とる。勿論、スピードは後続に失礼なように波に乗るのがマイルール。

さて、到着すると玄関階段が、乾いたミカンのピールと種で随分散らかっている。
『どかっと』大きな音がして、脇の夏蜜柑が落っこちてきた。
シャシャッと黒い大きな尻尾が木々の間を慌ててすり抜けてゆく。
タイワンリスだ。

あんなに沢山実っていた玄関脇の夏蜜柑は、見事に丸坊主になった。
もう、いいよ。ウチは農家さんでもないから。
美味しいものはみんなとシェアしよう。
南の庭にあるもう一本の夏蜜柑は、まだ不思議と被害がない。
動物たちもそれなりに気を使っているのであろうか?

リスや野鳥に食べられた夏蜜柑

夏蜜柑は、3月、4月から食べるイメージがあった。
でも5月の花の時期と近いので、その時期まで待って収穫後に剪定をすると花が付かないのでは?と疑問に思っていた。
今年は、木も暴れているので一度整えたい。
調べたところによると1月には収穫可能で、2月には剪定して良いとのこと。その代わり追熟する必要あり、とネットは何でも親切に答えてくれる。

夏蜜柑の収穫

高いところの方が実が大きく、脚立なしでは難しかった。しかし、今日は一人なのでここで転がり落ちても誰も助けにきてはくれない。
慎重に作業して届く範囲で取った。
まだまだ半分以上実っているが、動物たちの分も残しておこう。

収穫後の追熟方法もこれまたネットで調べて、『新聞紙等で包み、ビニールに包んで暗いところで保管』とのこと。その通りにやって、裏の倉庫に仕舞ってきた。
来週行った時に、試食してみよう。

夏蜜柑の追熟

それから、先日ブルーベリーの苗を植えたが、春の新芽の時期には、次は『鹿の被害』にあうと思うので、何か少しづつでも対策を練りたいと考えていた。
プラスティックの支柱やビニールっぽいネットの多用は、見た目がナチュラルでないので、できるだけ少なく使いたいこともあり、ちょうど思いついたのが、伐採した枝。
バラバラにして廃棄するつもりの枝がちょうど囲がわりになると思い、とりあえず苗木の周りに挿して囲ってみた。
今のところどれがブルーベリーの枝かわからない。ふふふ。
『唐辛子』を枝に刺してみようかな。

ついでに、小枝も使って芽吹いてきた貝母百合や山紫陽花の周りも囲ってみるといい感じに庭に馴染んだ。

枯れ枝で苗を囲う

そうこうしているうちに、時間は13時。お腹もペコペコだ。
普段は作業もしつつ、お昼も作って片付けて珈琲出しての大忙し。
本日お気楽なお一人様につき、『午後こそニーチェアでダラダラするぞ』というつもりで、手弁当を持参しておいた。

食後は念願の、庭を見ながら南の陽浴びてゆらゆら揺られて読書タイム。
久しぶりに読み返してみる本は、素敵な言葉が沢山並んでいる。
ようやく自分の庭を持って、更にここに書かれている言葉を深く理解できるようになった気がする。

午後の読書

さて、珈琲も楽しんだし、帰る準備でそろそろ雨戸を閉めようとしていたら、また夏蜜柑の木からリスが慌てて逃げて行った。
全く、すきあらば、だ。

明日は、おりませんので、ごゆっくりどうぞ。


追記
節分近いので、庭の柊を摘んで玄関にかけてきた。

節分には柊

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