水槽に閉じ込める
退屈なだけの朝礼も終わって、温かな太陽の匂いがする教室。窓際に当たる陽の光は、ぽかぽか、と耳には聞こえない音を立てて眠気を誘う。
一緒に授業を受けるメンバーが変わっても、みんな見知った顔ばかり。
何かが物足りないような気がするけど、それは多分、浮き足立った周りにつられているから。
受験を控えた学年だし、部活だってもうすぐ引退。ちょっと寂しいな。
……でも、しょうがないよね。
慣れ切った空気の中、この学校で迎える三度目の春。係決めでわたしが引き当てたクジには、少し汚い先生の文字