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ビーズアクセサリー

2004年6月。レンタルショーケースって千葉県にないの?
そう思ってネットサーフィン。
そしたら見つけたぜ。JR八柱駅から徒歩数十分の場所にあるぜ。

見つけた後ソッコーで出発進行。那須のおしんこう。
縮毛矯正かけているから、髪のセット1分で終わったぜ。
チリチリ天然パーマの時は、ヘアアイロン使って1時間くらいかかっていたからな。
金だけじゃなく時間もゲットだぜ。

イトーヨーカ堂八柱店を左に見ながら直進。横断歩道を渡った先に緑色の屋根の店を発見。
「レンタルボックスひぐらし小店会」に到着だ。

早速店長に契約したいと伝える。
店長は、人間的に素晴らしい人で、極度の人見知りである自分でもすぐに仲良くなった。
また店長は、中野ブロードウェイのまんだらけで働いていたことがあって、フィギュア関連の話しに詳しかった。

それから店長は、レンタルボックスの歴史について教えてくれた。

秋葉原や中野を中心にしたカードやフィギュアを扱うレンタルショーケース屋は、手作りのビーズアクセサリーなどを委託販売する店の真似をしたそうだ。
そしてその元祖の店は、柏とかにあったそうだ。

店長は、苦労人のオーラがプンプン漂っていた。
そして俺に「商売は甘くない」ことを教えてくれた。

こうして新宿に続き八柱でも商売を始めることになった。

2004年8月。その後、八柱のレンタルボックスに何回か通った。
そして、店長だけじゃなくパートのおばさんとも仲良くなった。
それで、ある日店長が、船橋ららぽーとにもショーケース屋があると教えてくれた。
その話を聞いた帰り道、船橋ららぽーとへ向かった。

無料送迎バスが止まる場所から入り口に入り、正面に見えるエスカレーターを登ると、ゲームセンターと駄菓子屋の隣に「ボークス 船橋ららぽーと店」があった。
早速店員に話しかけてショーケースを契約した。

数日後、八柱の店長に場所を教えてくれたお礼と報告をする為に店に向かった。
しかし、店長はあいにく不在で、パートのおばさんしか居なかった。
それで、そろそろ自分の持病をカミングアウトしようと思った。
なので、おばさんに真剣な顔をしながら、自分は斜視・弱視だったりてんかんだったりすると告げた。
するとおばさんは、自分に同情してくれて「がんばれがんばれ」と声援を送ってくれた。

けれど、店を出た後、伝え方を間違えたと後悔した。
こういうネガティブなカミングアウトは、普段の何でもない会話をしている時にごまかすようにして伝えなければならなかった。

高校時代、サイゼリアで俺とJ君とS君(小学校から、高校までの同級生)が食事をしていた。
そして、いつも通りに馬○な話しで盛り上がっていると、突然S君が真剣な顔をしてこういうネガティブなカミングアウトを始めた。
食事の後、S君がいなくなると俺とJ君は何なんだあいつはと話した。

今思えば、これがネガティブなカミングアウトの上手な仕方だった。
S君はコミュニケーションの達人だ。
バイト先でも、年上の人とすぐに仲良くなる。

結局八柱のレンタルボックスには、このネガティブなカミングアウトが原因で行けなくなってしまった。

この出来事を踏まえて、これから自分は起業をするにあたってコミュニケーション術を磨かなければならないと痛感した。

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キングタカシ
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