【恋するピアニスト】フジ子・ヘミングさんの言葉ー恋をするとうまく弾けない。感謝の気持ちはずっと持つ♡
日本では『恋するピアニスト、フジ子・ヘミング』の映画が公開されたとのことで、羨ましい。海外でも見ることができる日が来ますように。
フジ子・ヘミングさんは、ベルリン生まれのピアニスト。
(1931年12月5日〜2024年4月21日)
今年亡くなられていたのですね。
日本人の母とスウェーデン人の父のもとに生まれた彼女は、幼少期に父が去ったことで無国籍状態になり、その後の生活は不安定でした。
幼少期から厳しい音楽教育を受けながらも、国籍の問題や貧困で苦しみ、さまざまな困難に直面します。さらに、ドイツ留学中には高熱のために片耳の聴力を失い、将来の夢が絶たれるかに見えました。
その後も恋人の裏切りや生活の苦境に苦しみ、ピアノを弾き続けるために貧しい生活を余儀なくされました。何年にもわたり、難民に近い生活や経済的困窮を経験し、50代になるまで大きな成功には恵まれませんでした。
しかし、彼女の才能と情熱は日本で再評価され、特に魂を揺さぶる演奏が人々の心を捉え、遅咲きながらも世界的なピアニストとして名を馳せるようになりました。フジ子・ヘミングの音楽は、彼女が乗り越えてきた数々の苦難が生み出す深い情感に満ちており、多くの人々に勇気と感動を与えています。
そんな彼女の言葉がSNSで流れてきて、心にずーんと響いたので、ぜひシェアさせてください。
『間違えたっていいじゃない。機械じゃないんだから。
辛いことがあっても私は負けなかった。いつかはこの状況から抜け出せる日が来ると信じていたから。
どんなに教養があって立派な人でも、心に傷がない人には魅力がない。他人の痛みというものがわからないから。
目の前にある現実だけを見て、幸福だとか不幸だとか判断してはいけない。その時は不幸だと思っていたことが、後で考えてみると、より大きな幸福のために必要だったということがよくあるの。
人間はなんのために生きるのかって考えてみると、苦難を乗り越えていくために生きるのだと思う。なにもしないで、生きていこうなんて生き方はだめよ
人生って短すぎます。少し賢くなったと思ったら、もう年取っているんだから
人生が、予定通り順調にうまくいくことなんて絶対にないの。ありえないことよ。そうならないように頑張るでしょ。だから人生がおもしろくなるんじゃない
人間は場所を得て初めて、本当の姿を現す生きものなのよ
私の人生にとって一番大切なことは、小さな命に対する愛情や行為を最優先させること。自分より困っている誰かを助けたり、野良一匹でも救うために人は命を授かっているのよ
人生は諦めたら終わり。私は苦しみながらも希望を捨てませんでした。人生をくよくよして渡らないことです
人生にはやりたいこと、読みたい本、見に行ってみたいバレエ公演、他にもいっぱいありますよね。結婚していなくて良かったと思います
恋をしているとピアノはあまり良く弾けません。でも、恋はお酒に酔っ払っているように素敵ではありませんか。若さを保つのにも良いでしょう
私のコンサートに何度も来てくださる人々は素晴らしい方たちだと思います。つまり、私の芸術、私の思い、動物や弱い者に対しての哀れみなどを心で感じてくださる日本人たちで、心からありがたいと感謝しています
とうとう夢が叶う。苦しくても前を見つめて頑張ってきたからだ
私は無我夢中でリストの「ラ・カンパネラ」や「愛の夢」を弾いた。すると、聴き終わったバーンスタインが私を抱き寄せ、キスしてくれたのよ。神様が微笑んだ
口のきけない動物や草木に、じっと心をかたむけるといい。話せなくても、気持ちは通じるものよ。どんな時でも励ましてくれている
どんなに辛い悲しみも、すべて時が忘れさせ、癒してくれる。たくさん泣いて、嫌な時が過ぎてゆくのを、ただ待つしかない
神にただ、「ああしてください」「こうしてください」と願い事をするだけではいけない。自分のいまの状態から幸せを考えもしないで、もっといい状態を得たいと欲望だけをぎらぎらさせている人が多い。いつも「どうもありがとう」と、いま生かされていることへの感謝の気持ちを持たないと』
私もいつか、くこの映画が見たいです!