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昭和攻めのネトフリ「阿修羅のごとく」■女の我慢■happy wife happy life■愛するということ

昭和の結婚観がつまった「阿修羅のごとく」




スマホがなかった昭和の恋愛は、簡単に連絡がつかなかっただけに、もっとロマンティックでリアルだった。

と昨日書いて投稿したあとに、思い出したことがあります。


そういえば、昭和の【結婚】は、私にとっては夢があるものではなかった。….と。

それを思い出させてくれたのが、先月配信されたばかりの、ネトフリの「阿修羅のごとく」(米国ネトフリでも視聴可)

私は昭和の日本で結婚したわけではないのだけど、憧れすらもなかった気がします。子供の頃から、不幸な結婚生活を描いた文学小説を読みすぎたせいか、いつの間にか自分の中に固定観念ができあがってしまったのかもしれません。

当時の私が思い描いていた昭和の結婚は、女性にとって厳しいものでした。

結婚適齢期にプレッシャーがある。職場は男尊女卑。相手の家に嫁ぐというイメージで色々と従うことになる。キャリアを失う。姑とのトラブルが待っている。我慢しなければならないことが増える。離婚は簡単に許されない。家事はすべて妻の仕事。浮気をする男性が多い。社会的に年齢差別がある。そして、世間体というものが重くのしかかる。

いやぁぁぁ!

あくまでもイメージで、実際に体験したわけではないのですが。私というよりも、私の母が若かった頃は、ある程度はこんな感じだったのではないでしょうか。

出演者が豪華で、ポスターも美しく、「わぁ!」と思って観たこの映画。原作を知らないので、「もしかして、大好きな昭和初期の頃の話かも?」と期待していたのですが、予想に反して、舞台となっていたのはまさに私の母が若かった頃の時代 でした。

向田邦子の同名小説を原作とした作品。物語は、父親の浮気をきっかけに、性格も生き方も異なる4人の姉妹が、それぞれの人生や家族関係に向き合い、隠されていた感情や秘密が明らかになっていく様子を描いています。家族の絆や女性の生き方をリアルに描いた人間ドラマ。

心に残ったシーンは、

「女はね、言ったら負け」
と母が娘に伝えたところ。

これは、良いアドバイスにもなりえるし、足をひっぱることにもなりかねません。
恋愛中なら、なんか分かる。
でも、結婚後に言いたいことを言えないのであれば、そこから妥協や我慢が始まってゆく。。。

1979年において、社会や家庭で男性が優位。我慢や妥協で悶々としている女性は、怒ることすら許されていない。

でもその忍耐が限界を超えたとき、女性のなかに阿修羅が現れる。今となっては、その怒りは肯定すべきことだと思う。

https://www.vogue.co.jp/article/asura-5

令和版だそうですので、その怒りがちゃんと表現されているとはいえ、個人的には苦手な作品でした。すっかり滅入ってしまうのです。

でも、米国の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で稀有な100%の評価を獲得してるし、英国の新聞「メトロ」紙も本作を絶賛し、「今年最高のドラマの一つ」と評価。英紙「デイリー・テレグラフ」でも「ここ数年で最高のNetflixドラマ」と称賛していますよ。

出演者たちが美しいし、海外から見たらちょっと昔の日本の家庭ドラマは、それだけできっと魅力的に見えますよね。


ちなみに、私は再婚して5年目になりますが、毎日とても幸せに過ごしています。「子育てもフルタイムの仕事もしていないんだから、ストレスがなくて当然でしょ!」と言われれば、確かにその通りかもしれません。でも、それだけではなく、日々、自分のマインドを整えているからこそ、この幸せを叶えているともいえるはず。妥協や我慢を強いられない世界へとシフトできたことは、何よりの喜びです。

今はもう、妥協や我慢は美徳ではない。

とあなたが信じるのであれば、妥協や我慢のない世界をマインドで創造することもできるはず。そして、今の夫婦生活が幸せじゃない。と感じるなら、自分の観念がどこから来てるのかを、ちょっと思い出してみるのもいいかも。昭和の結婚マインドを引きずっていたら、アップデートしてみるとか!





ハッピーワイフ、ハッピーライフ


一方、同じ昭和の時代でも、アメリカでは人々は幸せな結婚を送っていました。

なーんていう事実もないだろうし、実際のところは知らないけれど、少なくとも価値観いおいては、大きな違いがあるのは確かです。

そのうちのひとつとして、アメリカでは、「Happy wife, happy life」 (奥さんが幸せだと人生も楽しい)とう言葉をちらほら見かけます。

愛妻家がよく口にするフレーズでもあります。私の夫もよく言ってくれるのですが、多くの場合、「君の好きにしていいよ」 というニュアンスで使っています。。

第二次世界大戦後のアメリカで伝統的な家族観が強調されていた時代、つまり日本の昭和30年前後に流行りはじめた観念だと言われています。1990年代〜2000年代 にかけて、自己啓発本や結婚アドバイスでよく使われるようになり、テレビ番組やコメディアン によってさらに拡散。


ハッピーワイフ、ハッピーライフという言葉は、奥さんの幸せが優先。という響きにも聞こえるけれど、妻を甘やかし放題にして、つねに機嫌を取るべき。というスローガンではないのです。

男性は女性の笑顔のために頑張れるし、家庭が明るいとやはり幸せになる。その循環を作り出す素敵な言葉であり、たくさんのヒントがつまっています。
最近は日本もかなり変わってきて、奥さんの負担を減らしたり、リスペクトしてもっと大切にする男性もずいぶん増えてきましたよね??素敵。

妻の幸せは、夫婦関係だけではなく、その精神状態が子供に大きく影響すると、私の大好きなフロム著の「愛するということ」にはしっかりと書かれています。

たいていの母親は、乳を与えることはできるが、「蜜」を与えることのできる母親はごく少数である。蜜を与えることができるためには、母親はたんなる「良い母親」であるだけではだめで、幸福な人間でなければならないが、そういう母親はめったにいない。このことが子供に与える影響はいくら強調しても足りない。

エイブラハムだって同じことを言っています。

もちろん、幸福の主体は自分自身ですが、旦那さんがそれをサポートできると、より安定して幸福を保ちやすくなりますよね。

「家庭の幸せは奥さんの幸せにある」 という言葉も、実はその幸せは旦那さんから与えられるものではなく、本来は自分自身で完成させるべきもの。奥さんが自分で幸福を感じられていると、旦那さんと一緒に幸せになりやすい。でも、同じように旦那さん自身の幸せもまた、彼自身が完成させておくべきものです。このバランスが崩れると、不足感からの我慢や怒りが生まれていく。

結局のところ、それぞれが精神的に満たされてこそ成り立つもの なので、この言葉の意味を誤解すると、本末転倒になってしまうのですが…。

高評価の作品なので、見られた方はぜひ感想を教えてくださいね!


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