上顎洞がんを調べる
父の手術の詳細がわかり、これは大変なことになった…と、思いました。そして、私は上顎洞がんについて何も知らないことに気づきました。
手術の詳細はこちら
https://note.com/kisaragionce/n/n24b5d8ea2520
時は1999年。ADSLが登場した年らしいのですが、もちろん田舎の我が家にはそんなものは来ていませんでした。インターネット回線と言えば、電話回線の時代です。幸い、我が家にはWindows98を搭載したパソコンはありました。
と言っても、それまで電話代をケチるため余りインターネットなんて使ってはいませんでした。けれど、今は電話代なんて気にしている場合じゃない!と、猛烈に検索を始めました。
そんな中で「血管内治療」と言う記事を見つけました。主に頭頸部がんに対しての治療で、足の付け根の血管からカテーテルを入れて、直接患部に働きかけるって治療法のようです。これで、眼球の摘出を回避できないだろうか、一縷の望みを見つけました。
そしてこの治療は、どこでもやっているわけではなく、埼玉県にあるクリニックでやっていることを知りました。夫に話すと、ダメ元で聞いてみようと言うことになりました。
夫が血管内治療を受けるのはどうしたらいいかを聞くための電話してくれました。すると、受付の人なのか看護師さんなのかわからないのですが、先生と直接話せる○時間後にかけてくださいと言われたんだそうです。お忙しい医師のようで、かけること数回、やっと繋がったのは診療が終わる頃だったそうです。
そして得た情報は…
なんと父の入院しているB病院とその先生は提携していて、患者を適宜紹介し合っているのだそうです。今紹介されてないってことは、手術できるってことだから、そちらで手術を頑張った方がいいですよ、と言われたそうです。
この先生からも、父の執刀医は日本で○本の指に入るから(3かもしれないし5かもしれない、昔のことなので忘れました)安心して手術を受けて、と励まされたようです。
「他にいい方法があるかも」と思いながら大変な手術を受けるのと、これが今の最善の方法と思うのでは気分は全然違います。
そんなつもりはなかったのですが、結果としてセカンドオピニオンになってしまいました。全く料金は発生しないのに、丁寧なご対応ありがとうございました。
また問い合わせの件は執刀医にも報告されていました。執刀医からは、手術後再発した場合などに、そちらの病院を紹介したりしている、との説明がありました。ついこの間も、1人埼玉から来たんですよ、とにこやかな感じでお話されていました。
これにより、大変な手術だけれど受けるしかない、覚悟が決まりました(私の)。
この頃は、まだまだマイナーだった血管内治療ですが、今は頭頸部がんのメジャーな治療になってるようです。
国立がん研究センター東病院のwebサイトのスクリーンショットです↓↓↓
父はちょっと早過ぎた。いや、違う。父、そして父と同じ手術をした皆さんが、今のこの治療を生み出す礎となったんだ。そう思うことにしましょう。
そして、時間を忘れてネット検索してことがきっかけて、私はパソコンが得意になり、その3年後にはパソコンの知識を生かした仕事につきました。人生、無駄なことなんてないな、と感じています。
*医療を進歩していますが、できたら禁煙して上顎洞がんにはならないよう気をつけた方がいいです、絶対。