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東京・下赤塚「蝶香軒」のワンタン麺550円と炒飯550円(2022年)
「東京のラーメンは鶏ガラ」というのは確かにそうなんですが、実際には多様でして。
そもそも戦後すぐ、豚骨との合わせが珍しくなかったそうで。
複数の店でそう聞いてます。逆に鶏ガラだけのお店って聞いたことないなあ。
魚粉使いも時折見かけます。
チャーシュー炒飯で有名な東京・大山の「丸鶴」は、炒飯以上にスープがうまくて、聞いたらあご出汁を使っているとか。
今はなき東京・都立家政の「味王国」(不味そうな名前ですが、めちゃくちゃ美味かったです)では煮干しを使ってました。「使ってます?」って聞いたら、「分かんないように使ってるつもりなんだけどなあ、他の匂いを邪魔しないように」って言ってました。
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で、本題なんですが。
東京・下赤塚の「蝶香軒」は魚粉を使っているそうで。
バンコクの裏通りにありそうな店構えからは想像もできない美味さ。
ワンタン麺550円はいわゆる「レンゲからチュルっと系」。
小松菜もアクセントでやや硬めの麺もしっかり美味い。
550円でほんとにいいのか的な。
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愚息が頼んだ炒飯550円はしっとり系で抜群に美味かったそうな。
付け合わせのスープはラーメンのスープとは味が違いました。
ちなみに愚息と美味かった町中華の思い出話になると(幼い頃から連れ回していたので)、必ずこの蝶香軒の名前が出ます。
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町中華と一括りにしても、味も具材も万別。
また来ます。