普通に生きてもいいとバラしてしまった「すばらしき世界」
時代の変化をこれほど痛切に感じたのは久しぶりかもしれません。
映画「すばらしき世界」。
地味な映画でしたが、受けた衝撃は決して小さくありませんでした。
なぜって「ヤクザが普通に、平凡に生きるのを選ぶ」映画だったからです。
個人的にはヤクザ映画=任侠映画といえば、「かたぎじゃいられない美学」を描いているという印象を持ってまして。
ささやかな幸福をつかむために、平凡で普通なカタギの世界に居場所を見つけるよりも、情を重んじ波風吹き荒れる波乱万丈な暮らしを生きてこその人生だと。