ボブ・ディランが残した70年代の悪あがき
なんとなく、かつ無責任な印象を言えば、60年代に拳を振り上げた「若者たち」は、70年代は拳の下ろしどころに困って悪あがきし、80年代は決まりの悪い心地良さに溺れてしまったように見えるわけです。
ネットフリックスで公開されたボブ・ディランのドキュメンタリー映画「ローリングサンダーレビュー」は、さしづめそんな「若者たち」の悪あがきの記録ではないかと感じました。
1975年にボブ・ディランが再開したライブフィルムを、マーティン・スコセッシ監督が編集・演出した約2時間半の