原作と映像の関係を考えさせられた『疑惑』
映画と原作の関係を考えさせられることがある。
推理作家、夏樹静子さんの『Wの悲劇』を原作にした同名の映画は、内容が原作と全く異なることはよく知られている話だ。
嵐の山荘で起こった悲劇の物語の脚本化を依頼された荒井晴彦さんが、そのままの脚本化を拒否。あくまで劇中劇として扱うことを条件に、脚本化を引き受けたそうな。
薬師丸ひろ子さんが映画中で、主役を務める芝居が夏樹静子さんの『Wの悲劇』。映画の内容は荒井晴彦さんのオリジナルなわけだ。
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