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【ASD】手帳3級取得の道⑥ (親族への開示)
精神科へ予約を入れてから、初診・検査を経て、無事ASDの診断が下されました。
今回はこの診断結果を親族へ開示した話です。
妻
開示も何も、私が仕事のトラブルが続いて凹み、精神科に予約するときから状況を把握しています。
知能検査結果や診断結果を一緒に聞きに行ってくれた一番の理解者です。
診断結果を聞いた後の妻の反応は、
ショックとか驚きとかはなくて、
「納得」「わかってよかったね」
という感じで、
「別にあなたがASDとわかったからといって、すぐに生活の何かが変わるわけでもないし…」
と言っていました。
兄
仲は普通です。
地元で結婚しており、親と奥さんとのゴタゴタに疲弊したときに何度か相談に乗ったことがあります。
時系列が前後するのですが、診断結果が出た時点では変に心配をかけてもいけないのでまだ話さず、職場に開示して自分の状況が固まってから伝えました。
兄の感想は
「発達障害というのは聞いたことはある」
「おまえは小さいときもIQテストですごい数値出してたもんな」
「むしろそういう特性がないと研究とか務まらんのちゃう?」
というもので、
「そんなに悲観しなくてもいいのでは」
といった感じでした。
別に期待していた答えなんてなかったので、変にショックとか受けなくてよかったです。
実は、兄に話したのはどちらかというと次のような目的があったからでした。
①兄も特性持ちの可能性があることを知らせたかった
兄とは実家で20数年間一緒に暮らしており、幼少期から見てきているので、独特のこだわりやしぐさがあることがわかっています。
弟としては小さい頃から何となく恥ずかしく思っていましたが、矯正できるものでもないし、諦めというか慣れてしまっていました。
そして今回私に診断がついたんだから、兄の方がより強い特性を持つのではないか、と考えました。
(妻も同意見)
でもストレートに伝えても失礼なので、
「自分は仕事で困りごとがあったのがきっかけで病院に行ってこういう診断結果が出た。
もし兄貴も職場で何か困っているなら、一度診てもらうと何かわかるかもしれない」
という言い方でやんわりと「あなたもそのケがあるよ」という含みを持たせました。
兄からは
「特に仕事で困っていることはないなぁ」
「ちょっと細かいところまで心配し過ぎなところがあると言われることはあるけど」
という回答でした。
本人に困りごとがないなら障害ではないので、それならよかったかな、と思っています。
(隣で通話を聞いていた奥さんはどう思っているか、少し気にはなりますが)
②兄の子どもがグレーの可能性(療育の必要性)があることを伝えたかった
兄には当時3歳になる息子がいます。
私と息子が特性持ちなので、(そもそも家系としてASDの傾向があり、)兄の息子も療育の必要性があるんじゃないか、と考えました。
これもストレートに伝えると兄や奥さんが良い気がしないと思い、
「自分の息子は診断がついて療育に通っているし、幼稚園で加配をつけてもらっている。
もし何か発達の遅れがあるなら早めに診てもらった方がいろいろ助かると思う」
という話をしました。
これについては奥さんが会話に参加し、
「今言葉が出るのが少し遅れているが、3歳児検診ではまだ何かはっきりとしたことは言えず、言葉の教室のようなものに行きながら様子を見て行こうという話になっている」
「必要なら療育に早めに行くのが良いことは知っている」
とのことでした。
(兄の奥さんは元看護士なので医療の知識はプロ並みにあります)
結局、兄一家に関しては、こちらが心配していることはなさそうでした。
兄が息子の写真や動画をLINEで時々送ってくれますが、表情が豊かで運動神経が良く言葉もはっきりと出てきているのでそんなに問題はないのかな、と勝手に安心しています。
実家(両親)
実家の親とは数年前から絶縁状態にあり、何も連絡を取っていません。
当然私や息子に診断がついていることは話していません。
仮にそのような話を耳にすれば、
「なんでわざわざ自分から障害者になりに行くんや。
障害者を育てた覚えはない」
「ウチの家系から障害者を出すつもりか」
ぐらいは平気で口にすると思います。
お察しの通り、超毒親です。そう呼んだ方がいいでしょう。(CV:古泉一樹)
この辺りはそのうちnoteのコンテンツにできたらいいなと思います。
義実家
妻経由ですぐ伝えました。
直接会って話したときも「いろいろわかってよかったね」程度の反応でした。
印象的だったのが妻と義母の会話。
妻「平たく言うと、生まれつきコミュニケーションが苦手だったけど、IQが高くて学習能力があったから何とかなってたみたい」
義母「なるほど~」
私 (そういう説明をすればわかりやすいのか)
妻「10年前の結婚当初に比べたら大分良くなったよ。デリカシーとか」
私(!?)
義母「うん、最初に比べたら、もうね」
私(どんだけデリカシーなかったんだろう…)
まとめ
こんな感じで、身内の伝えたい人には伝えられました。
次からは職場にどう開示したかを書いていく予定です。
それでは。