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【ASD】手帳3級取得の道① (精神科 予約)
はじめまして。きさいちと申します。
初note投稿ですが、今年2024年になってASD(自閉症スペクトラム障害)の診断がつき、成り行きで精神障害者手帳3級を取得できたので、そこまでの話をいくつか分けて書いていこうと思います。
精神科受診のきっかけ
きっかけは大きく2つ。
1つ目は、息子の特性です。
彼はおそらくASD特性があり、現在週1で療育園に通っていて、週4の幼稚園でも加配の先生をつけて頂いています。
3歳でプレ幼稚園に通っているときに、先生に何点か気になる点を指摘され、あれよあれよと児童精神科に行って診断をもらうことになりました。
そのときに岡田尊司さんの『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法 (SB新書)』を読み、「自分の子どもの症状から、親自身もそうではないかと気づくケースがある」ということを知りました。
「確かに言われてみたら自分にもあてはまるケースがあるな、だとすると自分から遺伝して息子が特性持ちになったのでは…?
じゃあ自分も精神科に行けば診断が下りるのか?」
ということをぼんやり考えていました。
2つ目は、仕事でのトラブルが頻発したことです。
もともとのんびりした部署でやり過ごしてきたのが、ある時点で割と処理速度と密なコミュニケーションを求められる職場に異動になり、ジワジワと問題が顕在化。
特に、昨年2023年秋頃が酷く、以下のような問題を認識しました。
ひらたく言えば「仕事できなさすぎてヤバイ」ということです。
・説明が下手(「何を言っているかわからない、論理的でない」と言われる)
・複数名でのプレゼン・雑談が苦手
・納期が遅れがち/優先順位をつけられない/重要でないことに手をつけてしまう/主体性がない(と言われる)
・自分の判断で行動してミスする/周りに迷惑をかけて罪悪感を抱いている
・人事評価が低いままという実害が出ている
正直、人事評価の話を除けば、新人の頃から、いや学生時代からそうだったのではないか?ということに気がつき、恐ろしくなりました。どうしてこんなになるまで放っておいたんだ。
特に2つ目の仕事面での問題が決め手となり、
「さすがに自分はどこかおかしいのでは?(※主に頭が)」と考え、
息子がお世話になった精神科に電話をかけました。
(息子のおかげで精神科に行くハードルが下がっていたというのもあります。)
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精神科受診の目的
精神科に予約の電話を入れるとき、どういった用件でと聞かれたので「発達障害かそうでないかが知りたい。必要ならば検査も受けたい」と答えました。
今思えば自分の症状はどう考えてもASDなのですが、この時点ではまだ確証はありませんでした。
なぜならまだ発達障害についての知識がなく、かつそれ以外の雑多な情報を下手に知っていたため、自分の症状がどれに当てはまるのか判断できなかったのです。
ネットで見かける俗語だと「KY」「コミュ障」「真面目系クズ」「準引きこもり」、中途半端な知識だと「パーソナリティ障害」「愛着障害」「HSP」などなど…。
仕事であまりにも「あなたは論理的でない」「もっと論理的に考えて」と言われるので、もしかしたら知的障害もありえるのでは?とさえ思っていました。
とにかくどれだけ本やネットで調べたところで「これは当てはまるな」「いややっぱこれじゃないか?」「これか?」「これか?」とグルグル悩むだけで何も結論が出ません。
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結局素人があれこれ考えたところで時間とエネルギーの無駄だから、さっさと専門家に聞こう。それで自分の症状が何か、程度は重いのか軽いのか、などがわかれば対策のしようがある。何より「どこまでが努力でどうにかできて、どこからが努力でどうにもできないか」のラインがわかる(かもしれない)。
・・・と考えました。
最悪、「あなたはどこも問題がありません。脳や精神は正常です。つまり、仕事がうまくいかないのはただの怠け者で努力不足だからです」という残酷な告知も覚悟していました。
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それならそれで「自分は今まで怠けていただけなんだな。努力が足りないんだな、じゃあ辛いけど頑張るしかないな」と諦めがつきます。
(そんな風に思えればだけど)
とにかく、「自分の症状は何なのか?」と悩むために脳のリソースを使いたくない、というのが一番の目的になります。
予約から受診まで
精神科に電話したのが10月か11月頃だったんですが、予約が取れるのが翌年の1月。土曜日はまず無理で平日しか空いていないと言われました。
精神科あるあるだそうですね。
とりあえず、初診までの2カ月間、状況は何も変わらないけど耐え忍ぶことにしました。
「手帳3級取得への道」シリーズ、次回は初診で先生に言われたアレコレを書こうと思います。
ではまた。