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【ASD】手帳3級取得の道⑨ (職場への開示)
今回はいよいよ診断結果を職場にカミングアウトする話です。
結局期末に大きな組織変更や自分・上司の異動はなかったため、翌年度の序盤に上司👨💼との面談を設定しました。
また、その面談の後もあれこれあったのでギュッとまとめてお話しします。
上司との面談
前回職場の方に事前に相談したように、
「ASDの診断が下りて、マルチタスクが苦手なことがわかったので、
これ以上部署に迷惑がかからないようマルチタスク状態を解消して欲しい」
ということを伝えました。
参考:以下リンク
私の話を一通り聞いた上司の反応は・・・
👨💼
「よく話してくれました。
自分でいろいろ診てもらうのは大変だったと思います」
と形式ばって言ってくれたのはよかったのですが、それに続いて
👨💼「障害というか、個性だよね」
と言われたときは
😅(おっ、ヤバイ流れか?)
と警戒しました。
その後の上司の話は、大体次のような内容でした
👨💼「昔だったら”ちょっと変わった人”と言われていたような人が、最近になって”発達障害”と呼ばれるようになったんだよね」
😅(まぁ、おそらくそうなんだろうけど何か引っかかる言い方だなぁ)
👨💼
「あなたの特性についてはわかりました。
(マルチタスクの解消については)
そういう事情ならば、今後は業務Aに絞ってやってもらいます」
😀「ありがとうございます」
👨💼「ただ、本当は業務Bも身につけて欲しかったのでそこは残念だね」
😅(やはりこう言われてしまうよなぁ~。仕方ない)
👨💼
「仕事では”これは障害だからできない”じゃなくて、自分なりに工夫してうまくできる方法を編み出してほしい。目が悪い人がかける眼鏡のような」
😅(そういう方法が見つかればいいんだけどなぁ)
👨💼
「それからこの話は私からチームに話せばいい?
それともあなたから説明する?」
😅(えっ、どうしよう、上司に話して終わりだと思ってた)
😅「すみません、そこまで考えてませんでした」
👨💼「そっか、自分もどういう風にするのが適切かよくわからないから、とりあえず産業医に聞いてみるよ」
👨💼「あなたも産業医に今後の流れとか聞いてみて」
😀「わかりました」
こんな感じで上司との面談が終わりました。
面談の成果
配慮の希望:100%
「マルチタスク状態の解消」については業務Aに一本化してもらうことになり、こちらの希望が100%通りました。
上司の発達障害への理解:70%
上司からいきなり「障害というか個性」と聞いたときは不安になりましたが、それ以降の話は管理職の立場からすれば妥当な内容でした。
発達障害について少し認識が偏っている気がしますが、今まで関わりがなかった人の理解はこんなもんでしょう。
むしろ「自分でも対応がよくわからないから産業医に聞いてみる」と自分から動いて理解しようとしてくれている点から見て、かなり柔軟な方だと思います。
少なくとも初動でこの感じなら、発達障害を理由に何か酷いことを言われたり差別的な対応をされる心配はなさそうで安心しました。
上記の結果から、上司に特性を伝えて正解でした。
面談後の話
ここから先もいろいろありましたが、かいつまんでお話しします。
産業医さん・カウンセラーさんとの面談
産業医さんとは3か月に1回健康面のヒアリング、カウンセラーさんとは月に1回ぐらいのペースでカウンセリングをしてもらえるようになりました。
特にカウンセリングではいろんなテクニックや考え方を教えてもらえるので精神的に支えられています。
職場のチームへの開示
産業医さんからは「上司を介さず、当事者自身が上司とチームメンバーの要る前で話すべき」、カウンセラーさんからは「いきなり特性の話をしても聞く側は混乱する。自分にどういう問題があるか整理してから説明する場を設けた方がよい」というアドバイスがありました。
そこで、何度かカウンセリングを経た後、チームへ開示する場を設け、私の弱み(スケジュール管理、コミュニケーション不足)とそれに対する配慮をチームメンバーにお願いしました。
新しい上司への開示
年度の途中で上司が変わったため、産業医さん・カウンセラーさんが同席する場で改めて障害の開示をしました。
この新しい上司の方も考えが柔軟な方で、ただでさえ多忙なのに私には特性を考えた対応をしてくださり助かっています。
私は割と上司運に恵まれているのかもしれません。
まとめ
これで無事、職場の上司・チームに特性を開示し、ひとまずは周囲の理解を得られました。
産業医さん・カウンセラーさんからの支援も継続して得られています。
さぁ、あとはしっかりと仕事で結果を出して自信をつけるだけです。
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実は、最近あまり仕事で思うように結果を出せていません。
特にこの年末辺りが酷い有り様。
仕事を一本化してもらったにも関わらず、です。
職場に特性を開示して、ある程度チームメンバーの理解は得られているのに、です。
なので、今の仕事について根本的なところから考え直さないといけないのかな、という気持ちでいます。
この辺りはまた進展があれば記事にします。
不穏な終わり方ですみません。
できれば希望に満ちたストーリーを書きたかったのですが、事実を捻じ曲げても虚しいだけなので正直に書きました。
そういえばこのシリーズって「手帳3級取得の道」でしたね。
完全に忘れていました。
(そもそも職場に開示する話って手帳取得とは関係ないことに今更気づくがもう遅い)
ということで、次回は手帳を申請&取得する話の予定です。
ではまた。