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【ASD】手帳3級取得の道④ (知能・発達検査結果)

検査から1カ月後、心理士さんから知能・発達検査の結果説明を聞くため、妻と一緒に病院へ行きました。
妻には「すごいIQ低かったらゴメン」と予防線を張って出発。
病院に着くまで割と緊張していました。
検査を行った部屋に通され、心理士さんが結果報告書を渡してくれました。


知能検査(WAIS-Ⅳ)結果

気になる結果はこちら。

結果発表ぉぉぉー!

全検査IQ(FSIQ):135
言語理解(VCI):132
知覚推理(PRI):126
ワーキングメモリ―(WMI):114
処理速度(PSI):140

数値の相場として、130以上だと「非常に高い」、120~129は「高い」、110~119は「平均の上」になるらしいです。

パッと見、良さげですね。

ええやんええやん

結構間違って答えた記憶があるからこの結果は意外。

傾向として、トータルのIQと処理速度は高いが、ワーキングメモリが低め、という凸凹が見られました。
検査結果には他に指標ごとの特徴や、心理士さんの所見がいろいろ書かれてあったので一部抜粋して、自分😀の感想を述べてみます。

言語理解

「言葉の意味を正確に理解することや、言葉を用いて説明・表現することに関して、高い~非常に高い水準の力を有しています。(以下略)」

😀「これはあくまで言語に関しての説明の話なんだろうな」
😀「職場では『何言ってるかわからん』ってよく言われるし、仕事上のプレゼン能力を示すものではないよな~」

知覚推理

「(前略)先の見通しを立てたり、その場の状況に応じて臨機応変に対応することに関して、平均の上~非常に高い水準の力を有しています。」

🤔「本当かな?」
😅「見通しを立てるの苦手だし、予想外のことが起きるとパニックになるし、臨機応変に対応するなんて無理なんだけど」

ワーキングメモリー

「(前略)平均~平均の上水準ではあるものの、4つの合成得点の中で最も低い領域であり、物事を一時的に記憶しておくことや、マルチタスク的な作業をすること、頭の中で考えながら話すことなどは比較的苦手であるかもしれません。」

😀「これは納得。マルチタスク苦手だし、その場で考えて話すのもうまくできないからな」

処理速度

「(前略)非常に素早く作業をこなすことが出来ることがうかがえます。その一方で、ややミスが多く、急かされたり、プレッシャーのかけられる状況においてはうっかりミスをしやすいかもしれません」

🤔「どういう作業を想定しているんだろう?」
🤔「少なくとも普段の業務はいつも進みが遅いからなぁ」
😀「急かされたりプレッシャーがあるとミスしやすいのは確かにそう」

総合所見

・いずれも平均を上回っており、際立って知的に苦手な領域はみられない

・処理速度は高いが、急かされたり時間的なプレッシャーがあるとミスしやすいかも。ワーキングメモリーは低いので、マルチタスクや頭の中で考えながら話すのが苦手になりやすい

・言語的な理解力や表現力、非言語的な推理力や直観力は得意そう

こうした特徴を踏まえて、得意な部分を活かして苦手な部分をフォローするために考えられる支援を挙げてくれました。感謝。

ありがたいねぇ…

■スケジュールや自身の考えは視覚的に理解できるようにしましょう。

・覚えておきたいこと、指示されたことは頭の中で記憶しておこうとせず、スケジュールやto doリストをメモのような形にして自分の見やすいところに貼ったり、手帳やアプリで管理する。

・自身の考えをまとめるときも、文章にしたり、重要なキーワードをメモしたりして、パッと見てわかる形にして頭の中を整理すると良いかもしれません。

余計な認知的負担を減らすことで、より大事な物事に集中しやすくなると考えられます。

😀「結局、スケジュール・タスク管理の話になるんだよな」
😀「やはり視覚的に整理するのが重要そう」
😀「最近小鳥遊さんの『発達障害の僕らが生き抜くための「紙1枚」仕事術』って本を買って読んだけど、見てわかるタスク分解がキーになりそうだな」

発達検査(AQ)結果

こちらはなぜか検査結果の用紙をもらえず、口頭で知らされました。

スコアは50点満点で、カットオフ値(基準ライン)が33点のところ、自分の結果は39点

😀「バリバリじゃないですか

心理士さんは「カットオフ値を上回ったからといって診断がつくとは限らない」と言ってましたが、医師からは「9割ASDでしょう」と言われていたので、この時点でASDでほぼ決まりだと確信しました。
もちろん正式な診断は医師からもらわないといけませんが。

心理士さんとのQ&A

せっかくなので事前に紙に印刷した質問に対して答えて頂きました。

😀「今の仕事を続けるなら、どういう点に注意すべきか?」
👨‍💼「仕事の中でどこに問題があるか?をはっきりさせることが必要です」

😀「配慮して欲しいことが明確なら、職場でオープンにしてもよいか?」
👨‍💼「まず診断がつくことが前提。
その上で、職場の理解が得られるかどうかが大事。
得られそうなら自分の特徴を伝えるのはありだが、そうでなければ言わない方がよかったということになる。」

😀「自分と同じ特徴の患者さんはどういう仕事でうまくやっているか?」
👨‍💼「知能検査の結果がこうだからこの仕事、という風に結びつけるのは難しい。うまくやっていけるかどうかは業務量や人間関係など環境の要素が大きい。」
😀(やっぱそうか~。何か相関のあるデータがあればいいんだけどな~)

😀「私/妻が気をつけるべきことは何か?」
👨‍💼「知能検査で平均以下の項目があれば何かアドバイスはできるが、どれも平均を上回っているため、特に言えることはない。」
😀(そういうもんなのか)

まとめ

・トータルのIQが高く出たのは素直にうれしかったです。
(テストの点数良かったら誰だって喜ぶでしょう)
 正直仕事で自信をなくしてしまい自分の知能を疑っていたので、「知能に問題はない」という安心感が得られたのはよかったと思います。

・妻からは「やっぱ頭よかったんだね」「知能に問題はないんだから、自分だけが怠惰や努力不足で100%悪いんじゃなくて、もっと生育環境や職場環境のせいにしてもいいんじゃない?」と言ってもらえました。
(このあたりはどのラインまで環境のせいにするか、という見極めが大事ですね)
あと「金田一少年のIQ180ってすごいんだね」とも言ってました。そんな設定だったんですね。


この時点で何も問題は解決していませんが、「知能は大丈夫そう」「たぶんASDっぽい」ということがわかっただけでも大きな前進です。

あとは今回の結果をもって医師から正式な診断をもらえるかどうか。
「知能にこれだけ問題がないんだから、グレーゾーンかな」と言われないか心配ですが、AQの結果もあるしたぶん大丈夫(?)でしょう。

次回は医師から診断をもらう話です。
ではまた。



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