
【ASD】手帳3級取得の道⑧ (職場開示前の相談)
今回はASDの診断結果を職場にカミングアウトする前に、信頼できそうな方2名に相談した話です。
相談内容
「職場への開示に当たって以下のように動く予定です」と話して意見をもらいます。
開示の時期
診断が決まったのが3月上旬で、時期としては年度末になります。
年度が変わると思いがけない組織変更や異動が発生しがちなので、自分の所属する組織や上司が確定した4月以降(できれば4/1)が望ましいと考えました。
開示する相手
配慮して欲しい内容から、開示するのは上司だけに限定します。
配慮して欲しいこと
マルチタスク状態の解消
(参考:以下リンク)
配慮して欲しい理由
ASDの診断が下りて、マルチタスクが苦手なことがわかったから。
(診断書・知能検査結果も提示)
1人目:ベテラン技術者の方
仕事で自信を失い人間不信状態でしたが、そんな中でも私を見捨てずにアドバイスをくれるベテランの方🧔が1人いらっしゃり、職場で最初に相談するならまずこの人だと決めていました。
「ちょっと周りに聞かれたくない話があるのですが…」と歯切れ悪く話しかけると「あまり勤務時間中に話すべきではないね」と断り、わざわざ休みの日に時間を割いてオンラインで話を聞いてくれました。
私がこれまでの経緯や精神科に行ってASDの診断が下りた話をすると、以下のような反応でした。
🧔「思ってた話と違って驚いた。てっきり転職相談かと思った」
🧔「ASDやADHDなど、発達障害について聞いたことはある」
🧔
「よく自分で病院に行って、状況を何とかしようと動けたね。
それができずに潰れちゃった奴をこれまで何人も見てきたよ」
(この言葉が何気にうれしかったです)
また、上記の相談内容について意見を聞いたところ、
🧔「そういう感じで上司の〇〇さんに伝えてみたらいいんじゃないか?」
という回答を頂きました。
まずはベテランの方に話せたことで、
・自分が精神科に行ってあれこれ動いてきたのは間違ってなかったんだ
・職場に話しても問題ないんだ
という安心感が得られました。
2人目:社内の当事者の方
自分と同じ症状の方が会社に何人かいらっしゃることは知っていました。
今回はその中の当事者の1人🧑とコンタクトする機会を得られたので、時間を頂きオンラインで話させてもらいました。
これまでの経緯を説明した上で、上記の相談内容について話すと
🧑「自分の特性がわかったので、こういう配慮をして欲しいと伝えることは特に問題ないと思う」
という回答を頂きました。
さらに私が特に聞きたかったのは、会社からどのような支援を受けられるのかという点です。
実はそのあたりの情報を持っておらず、
・社内のポータルサイトを見ると、障害者差別解消法や合理的配慮についての記述がみられるので、どうやら会社としては何か支援する意志はありそうだ
・確か産業医はいるはずだから健康上の相談はできそうだ
ぐらいの認識でした。
もっと言えば、「産業医は会社に味方する立場で、うっかり仕事に問題があるようなことを言えば上司に告げ口されて人事評価に響いたり、強制的に障害者雇用に切り替えられて嫌なら辞めろと言われるかもしれない」という偏見すら持っていました。
(どんな企業だ)

ところが当事者の方に聞くと、どうやらそのような世紀末のような体制ではなく、産業医以外にも社内カウンセラーがいて、体調については産業医、精神的なケアはカウンセラーに相談ができるとのことでした。
(もちろん相談内容を上司に告げ口することはありません)
要するに、障害を開示してからも支援が受けられる聖域が今の会社に存在するということです。
さらに、障害者手帳を取得して会社に登録する手続きを踏めば、会社の人事部から障害のある社員として認識されることもわかりました。
開示してからも支援が受けられるなら個人的に安心ですし、上司にも「継続してうまく働けるように相談しています」と説明ができます。
また人事部から障害がある社員だと認識されれば人事部と繋がりが得られ、何かあれば直接相談できる可能性も考えられます。
こういった情報を得られたのは大きな収穫です。
職場への開示前に当事者の方に話が聞けて安心しました。
まとめ
信頼できそうな方2名に相談した結果、
・自分が考えている相談内容で職場(上司)に開示してもよい
・会社には特性のある社員を支援する体制が存在する
・障害者手帳を取得すれば人事部と繋がることができる
ということがわかりました。
これで上司に伝える意志は固まりました。
また障害者手帳を取得することも視野に入れました。
次回は今度こそ職場(上司)に開示する話です。
ではまた。