「気流の鳴る音」オンライン読書会05 2020年5月9日/ホリム・ベイ
毎週土曜日の20-22時、気流舎の名前の元になった「気流の鳴る音」の読書会をやっています。
各自が本の好きな場所を1時間黙読する読書会なので、「気流の鳴る音」が手元になかったり、読み終わっていたり、気分でなかったなら他の本でも良いというゆるい感じで続けていければと思う。
静かに雑音を共有しつつ少しくらいなら喋ってもいい図書館みたいなイメージ。
後半の1時間は、その日、どんな箇所に惹かれたかを共有する時間にしているので、雑談の時間を記録していこうと思う。企画はホリム・ベイ。
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この日は参加者がすくなくて最初は3人くらい。そのあと5人くらいに。
もちろん増えてもほしいけど、そのくらいも良かった。
*参加者A
Stay homeのhomeとはどこか?ということを考えながら読んだ。
『ドン・ファンは自分の息子ユラリオの死をこんなふうに見る。
「息子の命が分解して透明な霧のようにその限界を超えて拡がってゆく。」「それが生と死が混じり合って拡がってゆく仕方だからさ。」「それが何であれ、死がやつの生を拡げたんだ。」そして人間が年老いてやがてその死のしずかな力に対抗するすべを失うと、「その生が生たちみんなの生とおなじになるんだ。自分の限界を超えてなたびき拡散する霧になってな。」』
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」文庫p133 「死のコントロール」)
『ドン・ヘナロは立ちあがって少しはなれた平たい場所にゆく。彼はふしぎな身ぶりをはじめる。自分の胸と腹とからほこりをはらうように両手をうごかす。奇妙なことがおこる。ほとんど目にみえないほどの光が彼のからだをつらぬく。その光は大地から来て彼の全身をともしているようだ。
「ヘナロの愛は<世界>なのさ。」ドン・ファンがはっきりという。「大地はヘナロの愛を知っていて、彼をいつくしんでいるのさ。だからヘナロの生活はあふれんばかりに充実していて、どこにいようとゆたかでいるのさ。ヘナロは自分の愛するものの道を旅してゆくのだから、どこまでいっても完全なのさ」』
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」文庫p169 結 「根をもつことと翼をもつこと」)
『 からだは溶けて宇宙となる
宇宙は溶けて音のない声となる
声は溶けていちめんの輝きとなる
そして輝きはかぎりない歓喜の胸に抱かれる
———パラマハンサ ヨガナンダ*
*C・サンタナ『転生のキャラバンの宿で』ジャケットから。
( Eternal Caravan of Reincarnation は、既邦訳のように「復活した永遠のキャラバン」ではなく、「転生の永遠のキャラバン」である。今生の生はわれわれのたどるこの永劫のキャラバンの一夜の宿(サライ)だ。)
<根をもつことと翼をもつこと>をひとつのものとする道はある。それは全世界をふるさととすることだ。』
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」文庫p170 結 「根をもつことと翼をもつこと」)
*参加者B
『「知者は行動を考えることによって生きるのでもなく、行動をおえた時考えるだろうことを考えることによって生きるのでもなく、行動そのものによって生きるのだ。」
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」文庫p158 「<意味への疎外>からの解放」)
『いうまでもなく真に明晰な意識にとっては、われわれすべては死刑囚であり、人類の総体もまた死刑囚である』
「気流の鳴る音 交響するコミューン」文庫p152 「幽霊たちの道」)
*参加者 C
カルロス・カスタネダ『呪術師と私 ドン・ファンの教え』
『むしろ、それぞれの民族にとって世界は違った形をしているということなのだ。哲学の前提そのものが違う。つまりわたしたちの世界と違って、空間はユークリッド幾何学に従わず、時間も連続した一方通行的な流れではなく、因果関係もアリストテレスの論理学から抜け出し、人間と非人間の区別も生と死の区別もないのである。』
(「呪術師と私 ドン・ファンの教え」p4 まえがき/ウォルター・ゴールドシュミット)
『彼がこれを完全にうまくできなかったのは彼個人の限界ではなく、わたしたちの文化と言語が知覚に与えた枠組みのためである。しかしなお、彼の努力によってヤキの呪術師の世界とわたしたちの世界、非日常的現実による世界と日常的現実による世界に橋がかけられたのである。』
(「呪術師と私 ドン・ファンの教え」p5 まえがき/ウォルター・ゴールドシュミット)
*参加者D
『あやうく一生懸命生きるところだった』
「あやうく一生懸命生きるところだった」ハワンさんインタビュー
韓国で25万部、東方神起メンバーも読んだ「努力しないススメ」|好書好日
https://book.asahi.com/article/13163355
*参加者E
『CBDのすべて: 健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』
CBDのすべて | 晶文社
https://www.shobunsha.co.jp/?p=5543
市場規模230億ドルに拡大が予想されるCBD [カンナビジオール] とは何か
*参加者F
橋爪大三郎「はじめての構造主義」
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000146360
*その他雑談・細く
サンタナ「キャラバンサライ」
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SICP000030052
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ユヴァル・ノア・ハラリ氏が予見する「新型コロナウイルス後の世界」とは? Web河出
http://web.kawade.co.jp/bungei/3473/
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ヴィッパサナー瞑想について
日本ヴィパッサナー協会
https://jp.dhamma.org/ja/
(文責 ホリム・ベイ)
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バーチャル気流舎が楽しくできるのも、下北沢にあの空間があるということが担保になってると思っています。楽しかったら、お店を維持するために(いまは締めていますが)、チャイやビール飲んだつもりの気分でドネーションお願い。
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気流舎オンラインショップも始めました。選書はハーポ部長を中心に。
なかなか良いと思います。ぜひ。
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