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「人の上に立つ」ために本当に大切なこと【読書レビュー】

 この本のエッセンスは「リーダーシップを養うためには、人との関わりが重要だ」というところだろうか。人の上に立つ、と聞いてリーダーシップの本であることは分かるが、実際リーダーシップなんてセンスがある人が生まれ持っているものだと考えていた。そのため、本書を読んでみてリーダーシップを育てるやり方にとても驚きを覚えた。

 では、人と関わることでどのようなリターンがあるのか。また、どのような人と関わることが大切になるのかを、著者の意見も踏まえて詳しく書いていこう。
 まずは、勇気を持って相手と対話をすることだ。これは、特に誰でもいい。家族でも友達でも上司でも部下でも。相手が誰であれ、ほとんどの人は相手との対決をさけているものだ。今週にでも相手と対話をし、愛を持って本当のことを話してみるとよいだろう。スカイダイビングを体験したことがある人は、このくらいの勇気を出すことは簡単なことだろうと著者は語っている。
次は、洞察力のあるリーダーについてだ。あなたが称賛する偉大なリーダー、職種や才能が自分に近いリーダーについて、記事を読んだりしてその考え方を学ぶことが大切になってくる。実際の関わりを持つことができない過去の人物からも、多くのことを学ぶことができるだろう。
 最後に話を聞くことについてだ。話を聞く上で助言者を持つことが大切だと著者は語る。父親や上司など数人の助言者を持っていると、彼らの話から自分の経験不足を埋め合わせることもできるという。もし助言者がいないようなら、読書をすることをおススメする。何冊もの本を読んで足りない知識を補うことができるため、本は1つの助言者であると言っても過言ではないだろう。また、話を聞くことについてもう1つできることがある。それは、話を聞くスケジュールを入れることだ。部下、顧客、上司、競争相手など、助言者を含めた相手の話を聞くことがとても大切だ。しかし、話を聞こうと思ってもなかなか時間が取れないことが問題となるだろう。そのため、日ごと、週ごとなど、定期的に話を聞く時間をスケジュールとして確保しておくことが良いだろう。
 これらで書いた以外にも、たくさんの人との関わりを大切にすることがリーダーシップを育てるキッカケとなる、と著者は語っている。人との関わり以外にもできることが盛沢山なので、興味のある人はぜひ購入を検討する。

 本の特徴としては、21の章に分かれているためとても読みやすい。仕事以外でも大切だと思われる考え方もあるため、読書に慣れていないあなたにもぜひ読んでみてほしい1冊だ。


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