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マッキンゼー流入社1年目ロジカルシンキングの教科書【読書レビュー】

 この本のエッセンスは「クリティカルに発想しロジカルに展開することが、仕事もプライベートも上手くいく秘訣だ」というものだ。一般的なロジカルシンキングの本であるが、ただロジカルに説明しているだけではなく、クリティカルな発想や考え方を重視している節が見られる。そして何より驚きなのは、著者の大嶋さんは女性だということだ。マッキンゼーで働いていたということで、何の疑いも持たずに男性だと思い込んでいた。この方の本を読むことは、女性のキャリアプランにおいて大きな参考になることだろう。

 さて、本題に入ろう。本書ではロジカルに考えるコツや方法を前半部分でさらっており、後半部分ではクリティカルな発想や方法をさらっている。流れとしては大きく分けて2部構成といったところだろうか。ロジカルシンキング+クリティカルシンキングを略して「ロジシン+クリシンで独創的な飛躍をする」というタイトルが第5章につけられていることには驚いたものだ。いきなりクリシンなんて知らない単語が出てきたものだから、本を閉じて寝ようと思っていたのに、結局最後まで読んでしまったではないか。やはり、人の目を惹くには突拍子もない面白いタイトルをつけるべきなのだろう。どんなに内容の良い本だとしても、存在を知られなければ売れないのと一緒だ。少し脱線してしまった。話を戻そう。この本は全体を通して読みやすいが、なんとなく区切りが悪いように感じた。小タイトルが本の途中から書かれていることはよくあるが、きりのいいところで辞めようと思うと、どうしても気になってしまうのだ。やはり話が変わるときは、図や表を挿入しページを切り替えてほしいものだ。とはいっても、本書の内容はとても興味深く、コンサルタントへの道を歩んでみたいと思うものであった。また、ロジカルシンキングに関する本を他にも呼んでみたいと思わせてくれた。本書と著者に感謝を述べたい。まぁ特に面白かったのは、オリエンテーションに書かれている「妻へのプレゼントをロジカルに考える」という内容だが。本を読み進めていくと、オリエンテーションで出された例の何がロジカルでないのかが分かっていく書き方は、ゲームのストーリーを追体験しているようでとても楽しく感じた。こんな本が増えてくれたらと願うばかりだ。そうだ、私が書こう。なんてことは思わないので、著者の方々にはどうか今後もたくさんの面白い本を書いてほしいものだ。

 本の特徴としては、上記の通り構成は良いが区切りが悪く感じられたため、評価&おススメ度ともに★4つとさせていただいている。ちなみにMAXは★5つだ。下書きの段階では評価をつけているのだが、更新する際はつけていないので、いつもこうして書いている。少し手間なので、次回から更新にもつけようと思う。チェックしてくれ。


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