「疑う」からはじめる。【読書レビュー】
この本の評価は★5つ、MAX評価である。それはなぜか。面白いから、ただそれだけだ。今回読んだこの本では、時間やルール、慣例など様々なものを疑うことからはじめる思考について書かれている。人によっては何を言っているのか分からないだろう。安心してくれ。私も分からなかった。そんなあなたのために、本の概要を分かりやすく伝える。つもりだ。
さて、この本ではあらゆるものを疑ってかかっている。全5章の構成になっているが、それぞれのタイトルは次の通りだ。「1、時間を疑う」「2、ルールと慣例を疑う」「3、コミュニケーションを疑う」「4、マネジメントを疑う」「5、自分自身を疑う」。こんなにも疑うという言葉を列挙していると、何とも疑い深い嫌な人間だと思われそうだ。だが、それだけでもこのレビューにインパクトが出てくるので、あえて列挙した。私は常々書いているが、どんなに良い内容の本を書いてもタイトルにインパクトがなければ誰も買わない。そもそも誰にも見られることがなければ、意味がなくなってしまうのだ。つまり私がどんなに面白いレビューを書いても、本のタイトルにインパクトがなければ誰も私のレビューを読まない。私がタイトルで本を買ってしまう理由はこういうことなのだ。脱線しすぎてしまったな。本題に戻ろう。著書では様々な「疑う」を推奨しているが、そのほとんどが日本の文化に原因があると感じ取れる。例えば、報告や連絡だけをするための会議に出席しなくてはいけないということ。これは日本の会社に多く見られるもので、欧米の企業では「会議の時間を1時間借りていたけど、早く終わったから15分返すね」という概念がある。つまり日本には「時間は借り物」という概念がないために、無意味な会議を強制したり、ゼロイチの仕事以外に人材を費やしたりしてしまうのだ。他にも日本ならではの文化形成による無駄は数えきれないほどある。今でこそIT化が進み、コロナの影響により働き方に変革が訪れている。これをチャンスとみて変化を求めるか。それともコロナが終息するまで我慢して、終息してから元通りにするのか。日本企業の踏ん張りどころだと言えるだろう。
ここまで書いてきて、仕事だけではなくプライベートに関しても疑うべきことが多いように感じる。今の睡眠時間はあなたの体に合っているのか、寝すぎていたり、足りていなかったりしないだろうか。こんなことも「自分自身を疑う」ことで見えてくる点だろう。最適な時間に寝て最適な時間に起きる。睡眠時間を意識することで、仕事においても最良のアウトプットを出すことができるようになるだろう。このような学びが本書には詰め込まれている。少しでも興味が出たら以下リンクからの購入をおススメする。