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双極性障害の私が見る世界

はじめは「うつ病」だと診断された

わたしも信じて疑わなかった

朝起きられない

夜は考え事がやまなくて毎日反省会

ご飯も食べられなかった

お花もきれいだと思えないし

においも大して感じられない

生きてる意味ないとかほぼ毎日思っていた


うつの治療を始めて間もなく元気になった

もともとテンションが高い方だったわたしは

友人との会話に花が咲いて

たくさん笑ったり

たくさん喋ったりできるようになって

元通りになったんだって

嬉しくなった


なんだか視野が広くなったようだった

モノクロの景色が一気にカラーになる感覚

スキップして帰りたくなったし

ひとり言も鼻歌も多くなった

ご飯もおいしいと感じられた

わたしはこれを完治だと思い込んだ



調子のよい期間は長くは続かず

次に来たのはイライラ期

計画通りに進まないこと

先の見通しが持てないこと

うまく気持ちが伝わらないこと


何にでもイライラしていたけど

特にうまく気持ちが伝わらなかったときに

自分の頭を殴るようになった


イライラしている自分を抑えたい気持ちが強かった

自分のことも大事に思えなくて

なんで生きてるんだろうって何回も思ったし

殴っている間は自分に暴言を吐き続けた


痛みと悲しみでやっと涙が出てきて自傷は終わる


この繰り返しで頭はぼこぼこだった


病院で正式に双極性障害だと診断されたのは

通院を始めてから5年が経ってからだった


今も治療中だが

やっと合う薬に出会えたような気がしている



双極性障害は躁状態と鬱状態を繰り返す病気だ

鬱状態のときには

夜眠れない影響が昼間に来て

日中は眠くて思考も停止しやすい

話し続けるにも体力がいるんだと痛感させられる

趣味も趣味じゃなくなって

テレビも見なくなって

やりたいことが見つけられない


逆に躁状態のときには

話したいことがたくさん浮かんで困る程だし

時間とか気にせず連絡してしまったり

とにかく大声で笑う

家族には笑い方で躁状態かどうか分かると言われている

先のことを想像してウキウキして

それだけで笑えるくらいにハイテンションになる

なんでもできる気がして

簡単そうにあれこれ話してしまうのも

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