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【強度行動障害】行動の改善に向けて

はじめに

 特別支援学校には,原則的に視覚障害,聴覚障害,知的障害,肢体不自由又は病弱 の幼児児童生徒,これらの障害を複数併せ有する重複障害の幼児児童生徒が在学する、とされている。

子どもたちのコミュニケーションの実態は様々で、私が赴任した知的障がいを主とした特別支援学校では、言葉でやりとりすることができる児童はごく少数であった。経験則だが、成長していくにつれて、教師等の大人からの働きかけに応じるレベルが高くなっていく傾向を感じられた。

特別支援学校で子どもたちが学んでいること

特別支援学校においては,「自立活動」の領域が教育課程に設定されている。

「自立活動」で目指すもの
幼児児童生徒の人間として調和のとれた育成

「自立活動」の内容
「健康の保持」,「心理的な安定」,「人間関係の形成」,「環境の把握」,「身体の動き」「コミュニケーション」の六つの区分に分類・整理される

具体的に自立活動のグループ学習では
・拡大・代替コミュニケーションの指導
・バランスボールを使ったからだの動き
・数やイラストのマッチング
・ルールのある遊び                         

などが行われていた。

この中で「拡大・代替コミュニケーションの指導」の重要性について以下に述べていく。

拡大・代替コミュニケーションとは

文字などの視覚シンボルや写真、図、絵、身振りなどを音声言語の代わりとして使用するものである。

つまり適切なコミュニケーション行動を
音声言語の代わりに身につけようというものである。

知的障がいを主とした特別支援学校の在学生徒は
イラストカードや写真カード、マカトンサインなどを使用する場合が多かった。

学校で実際に行っているスキル獲得の手順について

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