さんぽの流儀 〜わが家の場合〜
こんにちは。
千葉県流山市にある、いちばんはじめの親子のコミュニケーションスクール「きいろいぼうし」の中村ともみです。
おしゃべり前の赤ちゃんとママ・パパのコミュニケーション、ファーストサインや元司書として、4歳の男の子を育てる日常をお伝えしています。
わが家の幼稚園児はまだ冬休み中。
自宅保育の現在、きょうはいったい何をしよう、が目下の悩みです。
そんなとは散歩に出ることにしています。
わが家の散歩の流儀をご紹介します。
乳幼児と散歩に出ることのメリット
この散歩、息子が生まれてから、わたしの趣味のひとつになりました。
外に出ると気分が変わるのはもちろんですが、ほかにも、とくに小さい子どもの育児中にはよい点があります。
それは、会話のタネが無限に見つかること。
歩いている途中に、カラスを見つけたら、
カラスを観察して、動きや鳴き声を真似してみる
カラスがどうして鳴いているのか、カラスになりきって想像してみる
『からすのパンやさん』(かこさとし作 福音館書店)を思い出して、どんなパンを作ってみたいか話してみる
「七つの子」を一緒に歌う
と、カラスだけでも親子の会話はどんどん広がっていきます。
散歩をしていれば、カラス以外にも会話のタネはあちらこちらに転がっているわけですから、家に子どもと二人きりでいて煮詰まっていまったママのこころをほぐすのには十分です。
声を出すと、気持ちって晴れていくものですよね。
冬には冬の、雨の日には雨の日の散歩
よく晴れたあたたかい日だけが、散歩びよりではありません。
寒い乾燥した空気も、水たまりにできた氷や霜柱、鳥のさえずりや遠くの線路を走る電車の音だって、季節によって違っています。
もちろん、雨の日にはレインコートを着て長靴を履いてみるのもおもしろい。
傘を当たる雨音に耳を傾けてみるのだって、雨の日にしかできない体験です。
濡れたら冷たい、それも体験ですよね。
冬には冬の、雨の日には雨の日のたのしみ方がある。
それが散歩だと考えています。
道草を散歩の目的にしてみる
散歩をしようとすると、おとなは、目的地とそこで何をするのかを決めて、その通りに行動したくなってしまいます。
道草をくっている子どもに向かってつい、「早くして」と言ってしまいがち。
けれども、その道草を散歩の目的にしてみると、世界はぐんと広がります。
木の実や葉っぱを触っていたら、小川の水を眺めていたら、子どもの気が済むまで待ってあげる。
見て、と指さされたものを一緒に見てみる。
脇道に逸れても気にしない。
「早くして」「ダメ、やめて」を封じて、寄り道を目的にしてみると、想定していた散歩コースとはどんどん離れていきますが、子どもの満足度はずっと高まるのを感じるはずです。
わたしたち親子にとっては、テーマパークに行くよりもたのしいこと。
なぜならば、じぶんの興味の赴くままに行動できるからです。
心ゆくまで道草をくった息子の顔はいつも晴れやかです。
これからも、わが家では散歩を続けていこうと思います。
もっと散歩を充実させたいと思ったら・・・